住友電工オプティフロンティア 埼玉事業所 後編
電線アンバサダーが全国の工場を取材する「電線ノート」。
今回お邪魔したのは、埼玉県行田市にある住友電工オプティフロンティア埼玉事業所です。
いま、この記事を読んでいるあなたも、ここで作られた光ケーブルにお世話になっているかもしれません。都市の神経である光ケーブルを作る人たちにお話を伺いました。
働く人たち
この工場を支えるベテラン社員の皆さんにお話を伺いました。
「写真はあまり得意じゃないんだけど…」とはにかむお二人。
社歴の長いお二人は息もぴったりで、明るくお話ししてくださいました。
野本さん(お写真右側)
「求人広告でこの会社を見つけて入社しました。もう25、6年です。それまでケーブルや電線に興味があったというわけではないのですが、働き出してからは街を歩いているときに、この地下にもケーブルがあるのかなと想像するようになりました。
光ケーブルを家に引いたときにも、これは自社のものかな?と見たりします。文字通り目線が変わりましたね。
私は人員配置を決めています。安全に、事故なく計画を守るために色々と配慮することもあり、責任を感じます。互いに言葉にしないと分からないことも多いので、仕事以外のことでも積極的にコミュニケーションを取り合うことを心がけています。」
成兼さん(お写真左側)
「私も通信線に取り付けられたクロージャーを見て、ここでも活躍しているな〜と思ったり、ケーブルの見方が変わりました。
この会社は有休が取りやすいのがいいですね。部下や同僚とも、『家の用事でも気にせずどんどん休んで』と声掛けしあえるんです。家族で平日にテーマパークへ行ったり、のんびりと旅行へ行ったりと、プライベートを充実させられると、仕事もより頑張れるように思います。」
取材中、お話を伺ったみなさんが自然な笑顔でお仕事のことを話されていたのが印象的でした。
働きやすく休みやすい職場だからこその笑顔なのかもしれません。
松崎さん
「こちらで働いて26年です。
テープ巻きといって、いくつかの素材を扱う仕事のため、季節によって変化があり、これに合わせた調整が必要です。
週単位の予定を無理なく進めていくために、自分の仕事に集中することや細かな部分の観察を大切にしています。仕事に没頭していると、時間があっという間に経っているんです。
趣味ではエレキギターを弾くのが好きで、若い頃はL'Arc〜en〜Cielのコピーバンドをやっていました。」
こうして作られたケーブルは、完成品検査工程を経て出荷します。
検査工程を担当する北田さんのお話を伺いました。
北田さん
「ケーブルが一本ずつしっかり通光するかを検査しています。
この工程には技術的な繊細さと責任感が必要ですね。
高校時代は、演劇部で衣装制作をしていました。コツのいる仕事ですが、覚えるまであまり長くかからなかったように思います。手先を使った作業が得意ですし、好きでもあるので、この仕事にはやりがいを感じます。
外で通信線を見たときにも、もしかしたらうちの会社の製品かな?と思うことも増えました。」
そして、事業所からほど近くにある古代蓮公園には、ハスの資料館があります。
ハスの模型などがあり、充実した展示でした。私も名前に「蓮」がついているものの、知らないことばかりでした。子どもも大人もつい長居してしまいそうです。
そして、行田名物の巨大な田んぼアートも!
埼玉出身ですが、田んぼアートをちゃんと見たのは初めてです。実物で見ないとわからない迫力があります。
ぜひ、展望台の上からどうぞ。一見の価値ありですよ!
お忙しい中ご協力いただいた住友電工オプティフロンティアの皆さま、本当にありがとうございました!