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猫さんの歯肉口内炎 part3 猫さんを飼われてる方には知っておいてほしい

何回かに渡って猫の歯肉口内炎について書いています

基本は外科(スケーリングも含める)ということを念頭において

外科手術後

どうしても外科に不安がある

全身麻酔のリスクが高い(ちゃんと評価してね)

という方に対してこういう治療も一つ提唱はされています

のでご紹介をします

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これはあくまで犬のために作られた薬剤です

内容はインターフェロン製剤です

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ここでは詳しく触れません

これを猫のために使います

犬の使用方法とは異なります

1回分(0.25g)を水道水5mlに溶解して

点眼瓶に入れます(冷蔵保存)

これを1日1回口の端から垂らします

これにより

歯肉炎の改善
症状の改善
口臭の改善
口腔内チオール濃度の低下

を確認したというデータがあります

また、嘔吐や下痢などの副作用と思わしき症状は認められなかったということです

犬においては

インターフェロンαの単独投与で9ヶ月

外用インターフェロンα(インターベリー)とオーラルケアの併用で12ヶ月

歯肉炎指数の進行を抑制したという報告もあります

猫の治験でも

3〜6ヶ月は歯肉炎の軽減効果が認められているということで

投与方法を工夫することで

さらに長い期間の症状軽減が期待されます

例)

製品を10分包する

1回分を5mlの点眼瓶に水道水2mlで溶解して

溶解した点眼瓶は冷蔵で4週間使用可能

毎日1回左右の口の端から3〜4滴

合計6〜8滴を滴下する

みたいな使い方が提案されています

はじめにも申し上げましたが

本来は犬の歯肉炎に対する薬のため

定期的な観察は必要で

効果がない場合は速やかに他の治療法を追加するか

変更することが望ましいとされています

また、作用の強い薬ではないので

歯垢、歯石の沈着がある場合は除去後の使用が望ましいです

使用して見たい方はご相談ください


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