猫さんの歯肉口内炎 part1 猫さんを飼われている方には知っておいてほしいあれこれ
昔からある治すことの出来ない疾患で
いろんな病名で呼ばれてます
最近では「慢性歯肉口内炎」と統一されて呼ばれることが多いです
はじめに大事なことを書いときます
歯肉炎や歯周病と歯肉口内炎は異なります
したがって、治療法も異なるので(かぶるところはありますが)
しっかり診断してもらうことが大事です
これが歯肉口内炎の写真です
結論から言うと、基本は抜歯(外科処置)が第一選択で
内科は治りにくくするだけです
処置後の画像
後ろの方の歯が抜かれることで
炎症が見るからに収まってますよね
内科でごまかす病院でなくて
しっかりこれがやってもらえる病院に行ったほうがいいです
ということを書きたかったわけです
少し今までの話を詳しく書いてきます
2019年にアメリカとEU圏の歯科専門医が下記のように定義してます
「どのような口腔内の炎症も
それが歯肉炎であろうと
熱傷による炎症であろうと
いずれも歯肉口内炎である
いわゆる口腔内の炎症は
口腔内の炎症に尾側粘膜を含まないタイプ1の口内炎と
尾側粘膜を含むタイプ2の口内炎に分類する
タイプ2の口内炎がいわゆる「猫の」歯肉口内炎である」
だから上の図の尾側粘膜に炎症が少しでもあれば
典型的な猫の歯肉口内炎と診断できるわけです
簡潔にすると
1:タイプ1は歯周病
2:タイプ2が猫の歯肉口内炎
みたいなイメージです
猫の歯肉口内炎は単なる歯肉炎や歯周病とは病態が違います
この辺りで治療の仕方に齟齬が出ますので
分類は大事です
part1はここまで
ニャンコを飼ってる人は
猫の歯肉口内炎はよくおきる
そして
やばいやつだ
という認識を持っていただきたい
飼育し始めから
しっかり猫の口の中もケアして行くべきです
小さいうちから習慣づければ
そんなに難しくありません