朝。
英語で言えば、dynasty、である。

これについて、ネット上に良い説明はないか?、と思ったが、Wikipediaだと「王朝」と云う項目になっている様だ。
まあ、多分、漢字圏東洋史以外は、外国の世界史のdynastyの翻訳として、~朝、と日本での世界史ではそうなっているのだと思う。

Wikipediaでも、その辺は適当と書いてあるが、テキトーなところもあるだろう。
例えば、ムガール朝なのか、ムガール帝国なのか。
ちなみに当時の記録では、自称はヒンディスタンだったそうである。
ムガールは、現在の人からの呼称、或いは当時の外国からの他称であった様である。ムガールとは、モンゴルの意。

別の例では、オスマン朝トルコなのか、オスマン朝なのか、オスマン帝国なのか。
これは、最近の日本での世界史に於いては、外国の世界史に合わせて「トルコ」を外す方向になっている。
でも歴史的に、露土戦争とかの歴史用語は、残っている。
多分、英語圏の世界史では、ロシア-オスマン・ウォーとかだと思う。

Wikipediaでは、中国王朝は王朝が変わると国号が変わる、と書いてあるが、英語の世界史だと、清ダイナスティ・チャイナとか明ダイナスティ・チャイナかも知れないぞ。
或いは、愛新覚羅朝なのか、朱朝なのか。
日本の中国史と中国の自国史は違う、とWikipediaに書いてある。日本の中国史では、後金が清に国号変更しているが、中国の自国史では明らかに分けているそうだ。
まあ、後金と明が並列していると、中華人民共和国と中華民国が並列していることになってしまう。

Wikipediaに、「非主権王朝が既存する国と地域の一覧」がある。
それ、一覧だけじゃ、意味がわからんやろ。説明を付けないと。
私も、一部しか想定できない。
例えば、エチオピアだと、皇帝家がまだある、と云うことだろうか。
ボツワナは、3人のそれぞれの部族の首長(酋長)が宗主国イギリスまで直訴に行ったことがあり、後の独立に繋がったとかで、首都に3首長の銅像があるらしい。北朝鮮製。
大統領は、その酋長家の家系だったり、まだ地方では酋長制が残っていたりする様だ。オセアニアとアフリカの多くは、酋長だと思う。
内、南アフリカはズールー王家を認めているのと、ニュージーランドはマオリ王のことだと思う。
ナイジェリアには王様(酋長)が沢山いる。

アジアは、バングラディシュにマハラジャとか、まだいるのかね?
よく分からない。インドには、いる。
どうやって暮らしているのかと云えば、公的権力はないので徴税出来ない。
藩王国時代の遺産と、事業とかだろう。そして主権は失ったが土地所有権は持っていて、小作農からの収益とか地主の利益だと思う。更に宗教収益もあるかも知れない。
インドネシアは、独立に協力したサルタン家がひとつだけ、世襲を許されている。
マレーシアは、地方君主の互選による、選挙王制である。だからマハティールさんとか首相の名前は知っていても、王様の名前は余り知られていない。
フィリピンにも、どこかに地方君主がいるのか?
アラブ首長国連邦は、アブダビとドバイの王様が、連邦大統領とか首相とかやっている。
ヨーロッパは、旧王家の人、モンテネグロ以外にも多くいるやろ? 王位請求者とか。フランスとかポルトガルにもいたと思うぞ。
パナマ共和国は、分からない。酋長がいるのだろうか?


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