モルダビア語

モルドバ語は、今は殆ど存在しない、と云う。
モルドバは、分断国家、分断民族だと云う。
ドイツとオーストリアの様な、かなり昔からの分断である。
ドイツとオーストリアは、ホーエンツォレルン家の影響地域と、ハプスブルク家の影響地域で、分断した。
現在のモルドバは、ルーマニアとの同一性を主張している。
このルーマニアを含む地域は、かつてはトランシルバニア、ワラキア、モルダヴィアの3っつに分かれていた。
言わば、ルーマニアの三国志である。
現在も3っつに分かれるが、これを継承した訳ではない。
全体的にオスマントルコの影響下であったが、後にトランシルバニアはオーストリアの影響下に入る。
露土戦争でのトルコの敗北により、ブカレスト条約でモルダヴィア東部はロシア帝国に割譲された。その割譲された部分がソ連に受け継がれ、モルダビア・ソビエト社会主義共和国となった。
ソ連崩壊後、モルドバ共和国となった。
ルーマニア語はラテン文字、モルドバ語はキリル文字と異なったが、同一言語、同一民族とされた。
だが、それぞれの文部省(?)公定、借用語などから、差異はあるだろう。
そしてモルドバ共和国で、文字をラテン文字に転換。さらに言語名をルーマニア語、とした。
そうなると、差異は方言と云うことになるだろうか。
ルーマニア、とはローマ人の、と云う意味である。ラテン語の流れを汲み、イタリア語とも近いらしい。
これにより、モルドバ語は、ほぼ存在しなくなった。

ソ連崩壊後のモルドバ共和国成立の際、ドニエストル川の東側はロシア人、ウクライナ人が多かったことから分離を宣言。戦争となった。
トランスニストリア(沿ドニエストル・モルドバ共和国)である。
戦争でも、1/3ほどいたモルドバ人は、モルドバ共和国側には付かなかった。そして今でもキリル文字のモルドバ語を使い、自称・共和国は鎌に槌の社会主義共和国の国旗を継承している。

モルドバは、内陸国である。
あと1kmくらいで黒海のところを、ウクライナ領が阻む。
だが河川港として、ドナウ川にジュルジュレシュティ港がある。

モルドバ船籍?
まあ、モンゴル船籍もあることだし。

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