ウシさんが罹るのが、牛痘。
ラクダさんが罹るのが、ラクダ痘。
お馬さんが罹るのが、馬痘
お猿さんが罹るのが、サル痘。

人間さんが罹るのが、天然痘。

天然痘って、よ~するに、人間痘、ヒト痘なのか?

なぜ、天然痘、と云うのか。
検索したが、由来が判らなかった。
変な日本語は、時として外国語の直訳だったりする。
smallpoxに、「天然」を意味する語素はなさそうだ。
「種痘」が人為的なものであることに対し、天然物ウイルスだったから「天然痘」になったのだろうか。

中世以前は、平安時代は疱瘡、室町時代は痘瘡と呼ばれていたと云う。
1830年に大村藩の医師の文書に、天然痘、の記述があると云う。
江戸時代に、「天然」の語があったのか?

1742年、乾隆帝時代の書物、医宗金鑑に人痘法のいろいろな方法が載っていると云う。
これは、痘瘡患者の膿を使う。
当時の技術じゃ、弱毒化してないよ。
重症化した人もいたと云う。そりゃそ~だ。
それが日本に伝わり、秋月藩医緒方春朔が行ったと云う。
方法は、痘瘡患者の瘡蓋を使い、その粉末を鼻孔に吹き込むと云うものだった。1789年。
1824年には、シベリア抑留から帰国した中川五郎治が、ロシア直伝の種痘法を、牛痘を使って行った。
ジェンナーのは、1796年。

人間の天然痘は、ラクダ痘から感染したものらしい。
サル痘は、初めて見つかったのがカニクイザルだったのでその名があるが、自然界の通常宿主は齧歯類なのだそうだ。
そのためか、改名が検討されていると云う。
豚コレラは、ブタ熱に名が変わった。

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