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肛門ポリープの手術をしました[その2]

ゴールデンウィークに行った、肛門ポリープの手術の記録。前回は準備まででしたが、今回はいよいよ手術編です。

入院計画(手術前日)

今回の入院は3泊4日です。入院した翌日に手術で、4日目に退院、というスケジュール。ゴールデンウィークなので入院日が祝日、退院が平日、ということになりました。

事前に聞いたところでは「入院日の指定した時間に病院に来てください」とのことでした。
ちょっと不安だったのは「祝日」ってところなんですよね。
でも、日時指定されてるわけだし、行ったら受付に誰か居るのかな、と思ったんです。

居ないwww

少し前に着いたのですが、時間になっても誰も来る気配がないので、代表に電話しました。ちょっと間抜けなやり取りがあったんですが、結果的に「病棟に来てください」ということになりました。
入院の話は通っているので、その場でアメニティセットという名の入院セットを渡されて、病室に連れて行かれて、あっという間に点滴の準備をされました。
着替えたらすぐ点滴。このまま退院する日の朝までずっと点滴があるって。
マジか…。

着替えた後、さすがに凹んでぐったりしていたら、ものすごく普通に「お尻の毛、剃りますね♪」と看護師さんが来ました。
え…みんなそんなに尻に毛が…?!
すごく当然のようにはっきり言い切るってことは自分にも生えてるのか…。
いやほら、銭湯とか温泉でもそんなに他人の尻って見ないじゃないですか。しかも剃るってことはかなり患部のそばなんで、それこそジロジロ見ていい場所じゃないですし。
自分の尻なんてよほどがんばって鏡に映さないと見られないですし。
剃られる他選択肢がないので諦めておとなしくしてたんですが、結果的に「あら、これなら平気ね!」ということで、何もされず開放されました。
個人的には手術の次に衝撃でした。


この日は普通にご飯を食べて、翌日のスケジュールを聞いて、普通に寝ました。
血圧がものすごく高く出てて心配されたのですが、そもそも健康診断でも必ずドーンと上がるし、点滴嫌いだし、手術前で緊張してるし、下がるわけがない。
皆さんすごいな…。

手術当日

いよいよ手術当日です。お尻の手術なので、浣腸をされました。生まれてはじめて浣腸です。
「すぐトイレ行くと薬だけ出ちゃうんで、我慢してくださいね!」って言われたんですが、漏らしたくないのでトイレに行きました。
いやこれガマンとか無理だろ…ホント無理。てかお腹痛い…一瞬気が遠くなるレベルでお腹痛い……。
必死に我慢して、ちょっとお腹をもんだり飛んだりはねたりして薬が回るようにしてみましたが、そんなに何分も我慢できませんでした。
効き具合は検査で飲んだ下剤と変わらない感じです。これ、浣腸じゃなくてよかったんじゃないのかな…………。

お尻の手術はそれなりに予定が詰まっているようです。私は最初の方でしたが、呼ばれるまでめっちゃ緊張しました。
いよいよ順番になると、手術室までは歩いていきます。ものすごくテンパって無表情だったんですが、落ち着いて見えたらしいです。
腰椎麻酔どころか手術も初めてですけど…?

手術室

手術室はドラマで見るみたいな…というか、めっちゃこう…冷凍庫っぽい印象の場所でした。ドアがステンレスなのでそう見えるだけで、中は超近代的になんだか色々ありました。
病棟の看護婦さんはドアの前までしか来られません。待ち構えていた手術スタッフの看護師さんに引き渡されて、否応なしに手術台に寝かされました。
先生はもう脇にスタンバってなにかディスプレイを見ています。
血圧計と酸素を測る機器を指につけられ、すぐに腰椎麻酔専用の胎児のような体勢を取らされて、腰から麻酔を打たれました。
これが思ったより痛い…。わりと奥まで麻酔をいれるので、筋肉注射みたいな痛みがあります。
必死に我慢していると、腰のあたりからポウっと温かくなりました。麻酔が効いてきたようです。
麻酔が効いても触られてるのはわりとわかるんですね…。
うつ伏せにされて、「ここ痛いですか~?」って聞かれて、一瞬痛い気がしたんですけど、すぐわからなくなったので「ちょっと痛かったです」とか返事したんですが、実はかなり強く触っていたようで、すぐに術式が始まりました。

この時ほど「鎮静剤ほしい」と思ったことがありません。
だって、患部になにかしてるってめっちゃ分かるんですもん。痛みは無いんですけど引っ張られたりしてるのめっちゃ分かる。
あと尻と腿に物置かれてテーブルにされてるwww

後で確認したところでは約30分かかっていました。その間、怖さと戦いながらじーっとするしかなくてですね。
言ったら鎮静剤打ってくれたのかな…眠って過ごしたかった _(:3」∠)_

「はい、お疲れさまでした!」との声でやっと終わったようです。
先生から何をどうしたか説明されて、麻酔が効いてるんで横にズレる感じでストレッチャーに移動して、病室に戻ります。
ドアの外で病棟の看護婦さんに引き渡され、ガラガラ運ばれていきます。

ところで、医療ドラマで急患がそれなりのスピードでガラガラ連れて行かれるシーン、必ずあるじゃないですか。
急患じゃなくてもめっちゃ早いw スピードあると怖いwww
車酔いしそうなスピードで連れてこられ、ズシャ!みたいにベッドに移動させられました。今日はこのまま起き上がってはだめだそうで、尿カテーテルを入れられます。
プライドとか言ってられません。起き上がったらダメなんですから。なので、もうなすがままです。
T字帯という下着っぽいものをつけられて、点滴の種類も増えて、この日はそのまま寝ているしかありませんでした。
しばらく寝ていると腰が痛くて、体を動かそうと思ったんですが、腰から下が本当に動かない。手術中はつま先が動かせたんですが、全くダメ。
無理に動かそうとすると吐き気がしてきました。
麻酔が切れるまでは結局3時間ぐらいかかりました。ムキになって散々動かそうとしたんですが具合が悪くなるだけだったので、切れるまではおとなしく寝ていたほうが良さそうです。
絶食なのでそこそこお腹がすきましたが、麻酔と戦った後はなんかもう疲れ切ってずっとウトウトしていました。

手術の翌日

さて翌朝。痛み止めの点滴が効いていたのですが、さすがに腰椎麻酔は完全に抜けています。
起き上がって様子をみないといけないので、尿のカテーテルを抜いて、専用のパンツを履かされて、ゆっくり起き上がりました。
ヨレヨレしていますが普通にあるけました。
痛み止めのせいか、患部はあまり痛くありません。
これからある程度傷が塞がるまで、専用の薬を塗りつけたパッドをお尻に貼っておかなくてはならないそうです。
取り替えるタイミングなど聞いて、早速トイレに行ってみました。
2日ぶりぐらいにまともに鏡を見たのですが、さすがにものすごく顔色が悪かったです。
それほど痛くないけど、やっぱり排便が怖いな、というのがこの時の印象でした。
この日の食事は、主食が「重湯」→「五分粥」→「七分粥」と変化しました。休日なのでおかずがレトルト感満載でした。
凹んだ時は無理にでも食事を摂る方針なので、がんばって完食しました。
この日は排便もなく、スマホを眺めながらぐったりしていました。
診察も問題なく、予定通り翌日退院できるとか。
色々不安はあるけど早く退院したいな、と思いました。

退院当日

さて、いよいよ退院です。
何故か朝、必ずお風呂で体を温めないといけないとかで、固辞したのですが風呂に入らされました。
そして診察と、院長訓話がありました。
訓話と言っても、このあとどういう経過をたどるか、何に気をつけなければいけないか、という退院後の基本的な生活のお話です。

「実は1週間前後がちょっとした山で、なぜかというと体に吸収される糸が、だいぶ吸収されてきて、もろくなってるんです。そこで傷が開いちゃう人がたまに居ます。」
「でも大丈夫です。かならず対応する先生がいますから、おかしいと思ったら電話をください。」

まさか後日この言葉を思い出す羽目になろうとは、この時は思いもよりませんでした。
ともかく、経過は順調で、この日の昼過ぎ、無事に退院となりました。
お会計は健康保険の手続きをしてあったせいで、予定の金額の6割ぐらいの支払いでした。

退院後

元々痛みもそれほどないので、公共交通機関で普通に帰宅しました。
家の中が不満爆発の飼い猫に荒らされていたのが少しだけ辛かったですw
3日後、経過を見て、その後は1週間後、2週間後と診察までの期間が長くなる…予定でした。
もうちょっとだけ続きます。


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