見出し画像

[補足]ヤバい時は意外と気づけ無い


呪詛と悪意の境目」では書かなかったが、実は今回、後輩ちゃんはだいぶヤバかった。

G先生の対面鑑定は「怪談会」として同じメンバーで何年か前にも行っており、その時はまだ一緒の職場で、後輩ちゃんもすごく元気だった。
あろうことか「私、もしかしてなにか呪われてるとか憑いてたりしますか?!」と“元気”に質問して先生に苦笑されたぐらいである。
その時に先生が言っていたのだけれど、本当に困っている人は、意外と拝み屋までたどり着けないんだとか。
まず本人がそういう気持ちにならないうえに、体調が伴わなくて身動きできない。なんとか頼ろうとしても色々邪魔が入ってたどり着けない。
だから、その時の後輩ちゃんのようにピカピカの笑顔で元気いっぱいに「なにかいますか?」って聞ける人間には、特に何事も起きていないんだとか。

そして今回。
予算が逼迫していたのにすぐに断らなかったのは、その時の先生の話をふと思い出したからだった。
私はごくたまにそういう「誰かをどこかに引率していかないといけない」という気がすることがある。後輩ちゃんのメッセージを見た時、なんとなく「あれ?連れて行ったほうがいいのかな」という気持ちがしたのだった。

予定を組んだ時点ではそれほど深刻に考えていなくて、久しぶりに可愛い後輩の愚痴でも聞くか、という程度だったのだが、実際はとてもヤバかった。
本人の様子が見るからにおかしいこともあったし、なにより「退院はできたんですけど体調に波がありすぎて、今日も来られるかどうか半々ぐらいでした。でもちゃんと予定通り来られて、食事も食べられて、先生に話もできました。自信がつきました!」という、とてもギリギリの状態だったらしい。

あっこれ私がいなかったらキャンセルでたどり着けなかったやつ…。
ヤバかった…よかったOKして…!

「仲のいい人が待っている」というのは、踏みとどまる原因になる。
一人でも予約は出来ると思うけど、その場合は体調が伴わないとキャンセルに傾いてしまう。先生は優しいし慣れているので直前でもキャンセルを受け付けてしまうだろう。頼ってくれてよかった…危なかった、可愛い後輩が潰れる瀬戸際だった!
ちくしょうアノヤロウ!!

怪談でも「邪魔をされる」というのはそれなりに見かける。
本当に憑いていたり呪詛がかかっている場合、相手を苦しめたいわけなので、それを解消するようなところへ行くとか、そういう存在が近くに来るのを邪魔するらしい。
いわく、急に体調が悪くなる、なぜかたどり着けない、事故が起きる…。

私に対して邪魔があったとは全く思わないが、うっかり断っていたらものすごく後悔する羽目になっていたかもしれない。
ちゃんと連れて行けてよかった…本当によかった。

実際の先生とのやりとりはこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?