日本政策金融公庫の新型コロナウイルス感染症特別貸付に通りました
もうすでに飽和状態の気もしますが、自分もやっと貸付してもらえることになりましたので、やったことを記録しておきます。
まず、政府の支援まとめのページを記載しておきます。
私は2019年の4月に起業した、個人事業主です。開業届も提出済みで、昨年末に確定申告も済ませています。
日本政策金融公庫の融資は「開業している事業者」に対するものなので、それが新型コロナ対策であろうと、開業していないところに貸すことはできません。
これから開業する場合は、通常の貸付の相談ができます。
失業や休業ならば社会福祉協議会の行っている「生活福祉資金制度による緊急小口貸付等の特例貸付」が受けられます。
まず、何をどうすればいいのか
私の場合、まずは日本政策金融公庫のウェブサイトを見に行きました。
特設ページが設けられており、その時はまだ大きく相談の電話番号が書いてあって、まずそこに電話をするように、と書いてありました。
(※今はもう電話は取りやめになって、ネット申請→郵送、という手順になっています)
電話をするとすぐ担当の方につながり「今は急激に問い合わせが増えて、正直応対しきれていないので、書類を揃えて事業所のある地域の支店に郵送してから、支店に電話をしてください」ということでした。
なので、サイトからPDFをダウンロードして印刷し、申込書を記入して書類を揃えて、事業所のある地域の支店の住所を調べ、簡易書留で郵送しました。
書類は、借入申込書、新型コロナウィルスの影響による売上減少の申告書、2期分の確定申告の控え(開業して1年程度の場合はあるだけでOK)、商売の内容の自己申告書、身分証明書(運転免許証か顔写真つきのパスポート)、飲食店の場合は許認可証、になります。
ここで一番面倒なのが「新型コロナウィルスの影響による売上減少の申告」です。
私の場合は事業用の口座の入金明細を提出しました。
昨年比で5%減っていれば対象になるなど条件が色々あるので、実際に減った資料とあるなら新型コロナの影響で減った証拠、つまりメールやチャットの履歴がある場合はそれを添えて提出するといいです。
売上が減っていないのに申請するのはダメですが、減っている場合は自分で計算して悩むことはありません。
後日気づいたのですが、実は日本政策金融公庫のそれぞれの支店の店頭で、送付用の書類一式が入った無料で送れるセットが配られていました。
教えてほしかった…。書留代もネットプリント代もそこそこかかったのに…。
というわけで、これから申請する場合は、まずお近くの支店で書類一式をもらうと少しだけお得になります。
申請した後はどうなるの?
郵送した後ですが、特にやることはありません。
1週間から10日ほどで担当が決まり、面談の日程を決める電話がかかってきます。
私の場合、面談には持っている預金通帳一式と、身分証明書(運転免許証)が必要でした。
実は、面談までにちょっと微妙な部分がありまして。
最初の電話で言われたとおり、送付した翌々日の営業日に担当支店に電話をかけたら「今大変な状態なので、こちらからの連絡を待って欲しい」と言われたんです。
なので、連絡が来るまでぼ~っと待っていたのですが、あまりに音沙汰がないので、10日ほど経った時点で、直接支店に確認しに行きました。
(ここで書類配布を知ったわけです)
調べてもらったところ、ちょうどその日に担当が決まったところだそうで、ならば電話を待ちます、という事で帰ったのですが、その日のうちに電話が来ました。
そこからはあっという間に日程が決まり、面談も格別問題なく終わり、「申請」ということになりました。
面談で何をするか
面談というとちょっと怖いですが、単に申請の書類の確認と、資産の確認、貸付金額と返済計画の確認になります。
貸してくれる前提での話なので、返済の話が一番長かったです。
新型コロナウィルスの影響についてはそれほど厳格に聞かれたわけではなく「コロナとは言われませんでしたが、電話で仕事がキャンセルになりました」という話をしました。
「3年無利子」の件ですが、日本政策金融公庫からの融資には、低いものの利子があります。これを他の手段で3年分補填する、というのが「実質無利子」の実情です。
なので、返済も利子を含めた計画になります。
事業がうまく行けば途中で繰り上げ返済もできるので、私は通常より長い期間での返済を選びました。
この返済期間も、利息がお得になる節目を教えてくれるので、とても助かりました。
この面談はあくまで「審査の準備」なので、ここで融資がどうなるかはわかりません。
もし新型コロナウィルスの対策の融資がダメだった場合、通常の融資に切り替えられるか聞いてみたところ「融資の審査自体は通常と同じなので、融資が通らなかった場合は通常の融資もNGです」ということでした。
特別融資か通常融資かは書類が届かないとわからない、とのこと。
不備がある場合は電話が来て、審査が通った場合は郵送で書類が届くそうです。
なるほど…?
ともあれ、無事に融資の「申請」はすることが出来ました。
融資が通ってから
面談の後、通常1週間、長ければ10日ほどで審査結果が出るということでしたが、なんと4日ほどで書類が届きました。
ゴールデンウィークを挟んでいるせいで何事も通常より時間がかかるということなので、慌てて書類を作成して申請して、あとは書類チェックと入金待ち、というところです。
たぶん、早くても中旬以降になりますね。
今回、確認に行ったせいで急に早く進んだような気がしていますが、支店では電話が鳴り続け、書類は山積みになっており、面談は当然ながらひっきりなし、という状況でした。
新規相談の担当さんは声がかすれちゃってましたしね…。
公式にも出てますが、渋谷支店ではついに感染した社員の方が出たとか。
私を担当した方から聞いたところでは、書類を受け取ってからは通常で1週間、今は10日前後かかっているそうです。
2週間すぎても音沙汰ないのは問い合わせたほうがいいかもしれませんが、1週間は普通に待つことになるので、確認に行っちゃった私が言うのもなんですが、落ち着いて連絡をお待ち下さい。
以上、私のケースでした。
これから申請する方の参考になれば幸いです。