出産後6〜10日目
出産後1〜5日目に書いた通り、数日の間に子供が産まれるという一般的には幸せと感動で過ぎたであろう出来事の中で本当に色々な事が起き、経験し、考えた。
6日目から10日目の間は緊急帝王切開後の妻の体調を見ながら車椅子に乗せて子供がNICUに入院している病院に連れて行った。
やっと息子を抱いて上げられた妻。
今振り返っても自分が涙ぐむ。2人とも生きて会わせてあげられた事に対して、医療関係者の方々に感謝した。
この日、改めて息子を担当頂いている先生から息子の状態について説明があった。
CTを撮ると脳の中央部に霞みがかった領域がある。正常であればその霞はない。これが出産時に一時的に酸素が行かなかった事による脳のダメージだと説明を受けた。ただし、これが脳のどの機能に影響を与えるかは現在では言えなく、影響が出ない場合もあるし、何かしら影響がでるかもしれない。それは、これからの成長で判明していくとのことであった。
この説明を受けた後、妻が入院している病院に向かっている車中で妻が息子に申し訳ないと泣いていた。私は「起きたことは変えようがない。息子が1番幸せになれるよう私達がしっかりと向き合うことだ。」としか言えなかった。