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PASとUGS、責任分界点の必要性

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高圧受電設備の入り口には、PASやUGSが設置されるそうで。

PASは上図のA、電柱の上の方などに設置。
UGSは上図のB、建物のそばの地中に設置。

なぜ入り口に設置するかというと、

・もしも電力会社側で何かあったとき、その影響が需要家(自家用設備)に及ばないようにする。
・逆に、需要家(自家用設備)側で何かあったとき、その影響が電力会社側へ及ばないようにする。

それぞれが門番のような役割をしている、と。

火災を思い浮かべてみるとわかりやすい。
需要家(自家用設備)側で火災が発生したとする。
このとき、門番が鉄門を閉めてしまえば電力会社側へ火の手が回るのを防げる。
門の開閉を任されているから、PASやUGSは「区分開閉器」「制御器」と呼ばれる。

この二つは「責任分界点」とも呼ばれる。

どちらで事故が起こったかの証人として門番がいる。
「お前の方が起こした事故だろ!」「いやいや、そちらさんの事故でしょ」といった水掛け論にも発展しない。

なるほど。

(2016年03月31日)

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