シェアハウス



24歳、やっと幼稚園の先生を辞めることができた。あの世界にはうんざり、「おれという人間はこんなところで留まるような器じゃねえ」というメンタルで第二新卒として飛び込んだ全くの他業種。入社前からいろいろな壁があった。資格取得のための勉強、新生活準備など、、、なんとか全て片付けたおれは電車に乗って名古屋に向かっていた。 

電車はいつも過ごし方に困る。

本→とてもいいがすぐに眠くなってしまう
スマホ→時間を無駄にした感ある
寝る→寝過ごすのが怖い
勉強→したくない

気づいた頃には、いつも通りスマホを握って、ネットサーフィンをしていた。今回は柄にもなく『上司から好かれる部下像』とやらのネット記事にも目を通した。

ふむふむ。どの業界でも“報連相”って言われるんだな〜こういう語呂合わせはほうれん草以外にもあっても面白そうだな。
例えばにんじん(にん…任侠、じん…仁義) 
ちょっと極道すぎるか。
例えば大根(だい…大志、こん…根性)
ちょっと昭和すぎるか。
ほうれん草優秀やな〜

ふむふむ。最近の新卒は『Z世代』で歳の離れた上司とは感覚の違いが大きいんだな〜
ということは再来年くらいには、次の『A’世代』の新卒が来るのか。じゃあその次は『B’世代』と続くのか、、、、、
「なんかお前らB'zみたいでええな」
「何ですか?びーずって」
「今の子たちはB'z知らんのか〜めっちゃかっこいいアーティストだぞ?」
「へー、僕ら世代はわかんないです」
「知らんのか〜世代ギャップ感じるな〜」
って会話が全国でされるんだろうな。

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あっという間に名古屋に到着。

【謝罪】先ほどの➖の中に隠毛が1本ありました。申し訳ございませんでした。

そもそもなぜ名古屋に来ているかというと、新卒社員の研修が1ヶ月名古屋であるからだ。しかも住み込みでの研修。しかもシェアハウス。

初めて会う人たちとシェアハウス、こんな拷問あるか

開催地名古屋 ちょっと遠いが許容
期間1ヶ月  長いがギリ許容
シェアハウス 断じて拒否。誠に遺憾。
こういったところ。

不安しかないまま、ぱんぱんのスーツケースを引きながら宿泊先に向かった。気分だけは上げようとシェアハウスにかけて“テラスハウス”の主題歌を脳内再生しながら。

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あれから3週間経った。

この3週間で気持ちに大きな変化があった。

今は一緒に住む仲間との生活がとても楽しい。眠い目を擦りながら満員電車で通勤したり、夜中遅くまでベッドをかけてUNOや大富豪をしたり、、、社会人2年目にして初めて感じた同期のありがたみ。いつしかシェアハウスが終わってしまうのを寂しく感じるようにもなった。

「言うこと聞かせたいから」という理由で店長を目指す田中くん、ベントレーに乗りたいから稼ぎまくる仲本くん、ちんちん18センチの菅さん
この3人にはとてもお世話になりました。

もちろん、研修中にソルティアをやって干された福間も挙手がクソ速い佐野くんも常に顔面が腫れてる伊藤も元気にやってくれよな。

以上。

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