令和5年最新版!転職体験者が伝授する電験を120%使い倒す転職術
わたしは令和4年に電験2種、令和5年に電験1種と続けざまに合格することができ、電気管理技術者としての一歩を踏み出すために令和4年12月下旬から(合格見込みだったため)転職活動を始めました。わずか46日という短期間でしたが、当初希望していた職種で希望条件(年収、通勤時間、休日数)を十分満足できる会社より内定をもらうことができました。
そこで、わたしの転職体験を通した戦略と心構えについて共有したいと思い、このような記事を執筆することにしました。資格は労働市場で戦う強力な道具となりえますので、ぜひ同じような境遇にある人にはより良いキャリアチェンジを実現してほしいです。
まずは基礎知識というか、資格の概要と業界的な評価について簡単におさらいしておきます。電気主任技術者は国家資格で、弁護士や医師のように資格がないとできない独占業務があります。危険性が高くて事故が起こったときの影響が特に大きい高圧以上の電気工作物は正確な知識と技能を持つ人間によって正しく管理されなければなりません。少し電気に詳しいくらいの素人ではもちろんできません。そこで、これらの電気工作物の保安と維持管理は電気主任技術者だけが行うことができることが電気事業法で定められています。
独占業務ができる国家資格はどれも超難関で、弁護士や医師と並んで電気主任技術者試験も難関資格の一つです。電験の中でもはじめに受験する人が多いエントリー的な電験三種でさえ合格率は10%を下回ります。そのため、晴れて合格することで資格者しかできない業務ができ、電験三種合格は電気技師、電気管理技術者の登竜門となっています。
と、ここまでがよく電験について紹介されている内容です。ここからは電験についてわたしが実際に見て聞いた上での所感を簡単にお伝えしていきます。あまり世間的には言われていないことも含まれているかもしれません。
まず電験という資格の威力を十分に使いこなしている人がとても少ないということです。電験に合格すると合格お祝い金や資格手当を付与する会社も多いようで、それを勉強のモチベーションにしている人もたくさんいます。工場なんかですと有資格者が選任されると基本給とは別に選任手当がもらえることでしょう。しかし、前述のような資格の使い方は「あまりにももったいない」とわたしは感じています。お祝い金で数十万円が1回、資格手当が月に数千円~2万円、選任されたとしても月に数万円といったところです。これらを全部合計しても年収としては100万円もアップしないということです。年収350万円が年収450万円になっても正直生活はほとんど変わらないでしょう。多少外食が増えるとか飲みにいくことが増えることがあれば、増加分は帳消しになってしまうくらいの増加幅です。
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