ワイヤレスイヤフォンの選び方

長文です
まとめは一番下にありますので途中興味ない方は飛ばしてください

接続規格

スマホなどとの接続に使う電波の種類について
いま流通しているワイヤレスイヤフォンはBluetoothという2.4 GHz帯の近距離無線通信でつながります
オーディオ利用の場合、圧縮されたデータの通信になるので基本的にバージョンの違いで音質が変わることはありません
今後、非圧縮や高ビットレートコーデックが出てきた場合、対応するバージョンの機器をそろえる必要があります
下位互換性があるのでスマホ、PCなどの送信側とイヤフォンのBluetoothバージョンが異なる場合、古い方のバージョンで接続されます
Bluetoothバージョン5.2ではLEオーディオ規格への対応などがなされましたが、実際の製品での利用はもう少し先になると思われます

対応コーデック

スマホ、PCなどの送信側とイヤフォンの間で通信される音楽の圧縮技術です
スマホの場合Appleを使用しているかAndroidを使用しているかで異なる部分があります
主なコーデックの種類
・SBC Bluetoothにおける標準コーデック、音は良くない
・AAC ほとんどのBluetoothイヤフォンで使用できる事実上標準のコーデック、音は良い
・aptX クアルコム社の高音質コーデック、低遅延、Android8以上で標準搭載、イヤフォン側の対応は高級機種に限られる
・LDAC ソニー社の高音質コーデック、Android8以上で標準搭載、イヤフォン側の対応は高級機種に限られる

iPhoneを使用している場合、使用できるコーデックは事実上AACのみになります
Androidの場合aptX等使用できますが、使用できるバージョンが複数あり、スマホのCPUによって使えない機能や、メーカーによって実装されない機能もあります(aptX TWS+等)
音楽など普段使いならAACで問題ありません、ゲームなどの音ズレが気になる場合は低遅延のものを選ぶ必要があります

耳栓部分形状

カナル型:耳栓形状のイヤーピースの付いたもの、音質・遮音性に優れている、圧迫感がある
インナーイヤー型:耳の入り口に引っ掛けるタイプ、圧迫感が少ない、遮音性が低く音もれしやすい
骨伝導型:耳に入れないタイプ、塞がないので周囲の音が聞こえる、反面音質音漏れ的には×

イヤフォン本体形状

耳栓型:耳穴だけで支えるタイプ、脱落による紛失に注意
耳掛け型:イヤーフックがついており耳が痛くなりにくい、脱落しづらい
紐付き型:ネックバンドにより左右一体になっている、ずれにくいので紛失しづらくスポーツ向き、電池が大きめで長時間再生可能、タッチノイズが出るかも

イヤフォン駆動方式

ダイナミック型(DD型):スピーカーと同じような形状、低音が得意、ちょっと大きめ、安価
バランスドアーマチュア型(BA型):小さい箱型の形状、クリアな音質、音域に合わせて複数ドライバを使用する、高価
ハイブリッド型(DD型+BA型):ダイナミック型とバランスドアーマチュア型を組み合わせたもの、デカい、ハマれば高音質、音のバランスに注意

ノイズキャンセリング機能


外で利用する場合明らかに音質よくなりますしあると便利です、ただし高価
安価なワイヤレスイヤフォン(特に中華製品)においてCVCノイズキャンセリング機能と書いてある製品が多いですが、こちらは通話時のノイズキャンセリング機能ですので音楽の音質向上はありません

ハイレゾ再生

シール代だと思ってください

防水性能

雨の中野外で使用する場合、スポーツで使用し汗を気にする場合などは重視してください

総合して

iPhoneを使われている場合であれば(金銭に余裕のある場合)迷わずAirPods、AirPods Pro,もしくはBeatsのイヤフォンを選びましょう
AirPods:とにかくApple純正がいい、カナル型はいやという方へ
AirPods Pro:Apple純正がいいしノイズキャンセリング機能も欲しい方へ
Beats:Apple純正がいい、でも耳うどんはいやという方へ

Androidを使用している方へ
イヤフォン沼にはまってください
低価格帯:中華イヤフォンの独壇場、SOUNDPEATSAnkerあたりが安牌
中価格帯:Aviotが比較的選びやすいか
高価格帯:SonyのWF-1000XM4あたりが無難
超高級帯:お好きにどうぞ

ちなみに私は中華イヤフォンのKZ audioのKZ ZAX(1DD+6BA)にKZ AZ09 PRO EarHooks(Bluetooth5.2,aptX adaptive)を使ってます

アマゾンでワイヤレスイヤフォンを買う場合の注意点

【〇〇最新版】などと書いてあるもの、品名の最初がメーカー名じゃないもの、製品写真がビリビリしているものなどは地雷ですので避けましょう

まとめ

いろいろ書きましたが、イヤフォンは実際に視聴して確認するのが一番です