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ジョンウェインが履いていた501XXは赤タブなし。1936年以前のLEVI'S!?
昨日も映画を観ながら
ジーンズ観察!
1939年のアメリカ映画「駅馬車」
ジョンフォードが監督した西部劇の
金字塔と言われています。
主演は当時はまだB級役者であった
ジョンウェイン。
見応えありました^ ^
スピード感と内容の濃さと。
でもやはり目がいったのはジョンウェインが
履いているジーンズです。
![](https://assets.st-note.com/img/1692347595570-cBV1Dkt215.png?width=1200)
この映画では主だった役者でジーンズを履いて
いるのはジョンウェインだけです。
保安官や医師はジーンズではなくウールの
スラックス。
ジョンウェイン演じる「リンゴ・キッド」は
脱獄囚という役どころ。
その辺りからジーンズを履いているのかなあ
なんて想像していました。
この映画の公開は1939年ですが
ジョンウェインが履いているジーンズは
その時代よりも若干古い時代のもののようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1692347667367-3WGRWuafkJ.jpg?width=1200)
というのもジョンウェインはジーンズに
ベルトとサスペンダー、両方しているからです。
彼が馬車に乗り込むシーンでバックスタイルが
映るのですが、
わずかにベルトの上にサスペンダーのボタンが
見てとれます。
またバックポケットのリベットも剥き出し
のような感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1692347689567-wir9K9F7NZ.jpg?width=1200)
バックポケットからアーキュエイトステッチも
わかるのでLEVI'Sであることは
間違いなさそうですが、ないんです。
シンチバックが。
そう思って何度も見返すとシンチバックらしき
ものがベルトの下から見えますが
どうやら切ってあるように見えます。
だからあんなにスッキリベルトができるん
ですね。
さらに右のバックポケット横にもタブはないので
1936年より以前の501XXであることが
予測できそうです。
この時代のジーンズとはいえ長身の
ジョンウェインが履くとタイトでカッコいい。
やはりジーンズは先日も申した通り
少しタイトめが良いですね^ ^
でね
ジョンウェインは193cmの長身。
でありながら
15cmくらいロールアップしています。
ということはこの時履いていたジーンズの股下は
1m以上あったのかあ。
なんて感嘆しきり。さすがアメリカ。
レングスがきちんと揃っていたんですね。
ジョンウェインが履いていたジーンズ。
この駅馬車のために用意されたわけではなく、
ジョンウェイン自身が衣装などでも使っていた
私物なのかもしれないですね。
あまりのジャストフィット加減に
そう思ってしまいました。
この駅馬車のクライマックスは馬車に乗って
インディアンとの壮絶な撃ち合いです。
しかも昼間の炎天下。
これを観た黒澤明監督は
「太陽の下の決闘シーンは絶対に
ジョンフォードに勝てない」そう思った
そうです。
そうして生まれたのが「七人の侍」での
クライマックス。「雨の決闘シーン」です。
これはジョンフォードの駅馬車決闘シーンに
勝るシーンを撮影するために、日本でしか
できない決闘シーンとして考え出された
そうです。
今日はジョンウェインのジーンズについて
でした^ ^