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501XXのセンターループズラしは効率化と糸の節約!?
501XXのセンターベルトループ。
みなさんセンターベルトループズラしが
かっこいいですよね!
あのディテールを踏襲する
日本ブランドも数知れず。
やはり501XXの魅力を引き出す
ポイントの一つだと思います。
で
あのディテール、昔はまことしやかに
ちょうど生地と生地の重なり部分に
くるので、当時のミシンは
力が弱くて縫えないからズラして
いた。
なんて話を聞いてました。
かく言う私もそれを信じていました。
ところがですよ。
このセンターループズラしは
ある一定の期間だけなんですよね。
正確には。
もちろん今では周知の事実ではあるので
偉そうに話すことではないですが。
そのディテールは
1955年頃から1962年頃までの
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118878071/picture_pc_e4ff18f478efeb6fff8e34ec69f79246.jpg?width=1200)
約7,8年だけなんです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118878197/picture_pc_eadbe0cbf6137e2af2f2eff9653b701b.jpg?width=1200)
それは1953年にリーバイス社が
会社を大きくし、大量生産に
差し掛かる時代と重なります。
工場を増やして、生産効率を上げる
努力をした時代。
このセンターループズラしも
縫い箇所をズラして簡単に縫い、
少しでも時間を稼ぐ。
さらに生地の薄い部分に縫うので
最も節約できる。
そんな理由からだったそうです。
これは岡山の工場の方、また
リーバイス本社の話の中から
見つけました。
面白いですよねー。
少しでも効率と経費を下げる努力。
その結果がセンターループズラし
だったとは^_^
でも結局1963年には元に戻ります。
おそらく厚手の部分でもしっかり
縫えるミシンなどの登場が
あったのでしょう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118878117/picture_pc_bd7f872aa572d65e95cb7957a46e1231.jpg?width=1200)
わざわざズラす意味がなくなったんですね。
だからこのディテールは短命に
終わりました。
そんな短期間だけのディテール
だからこそ愛される一因
なのかも知れません。
リーバイス社らしい、努力と
向上心の結果の話です。
今となっては微笑ましい感じも
しますが。
でも楽しいですよね。
リーバイス社のディテール変更には
必ず何かの理由がある。
だから楽しい^_^
これからもこんな話をしていきたい
とそう思います。
酒の肴になるかなあ^_^