ジーンズはどのようにして150年も愛されてきたのか!? 時系列でまとめてみた
ジーンズの
時代背景ってどのように
変わっていったんだろう。
少しばかり誤解もあるのかも。
少し時系列を整理しようかな。
1873年に誕生したオーバーオール。
アメリカはこの時代
1840年代から続くコールドラッシュの最中。
ゴールドラッシュとはいえ、この時代金鉱だけで
なく銅や石炭などあらゆる鉱山が発見され
皆が一攫千金を夢見て掘り進んでいた時期です。
この狂乱の時代は50年間ほど続きますが
大凡1890年代前半までに収束します。
とはいえ一定の鉱山はこの後も残っていますが。
ジーンズが鉱山で数多く使われていたのは
1890年代前半まで。
ということになります。
もちろんこの頃は労働着ですから他の場所でも
使われていた訳です。
鉱山以外でよく使われていたのは
「ランバージャック」
いわゆる木こりたちですね。
彼らも販売当初から愛用していたようです。
彼らはその後も現代に至るまで
割とデニム系のパンツを履いていることが
多いですよね。
木こりたちのアイテムといえば
「マッキノー」ジャケットも有名で
これもジーンズに合わせる永遠の定番^^
1890年代後半から
鉱山の後主力は牧場に移っていきます。
ちょうどLeeが登場した頃は鉱山での
使用が収束に向かっている頃なので、
減りゆく需要の場ではなく、増えていくであろう
カウボーイへの需要のために商品を
作り始めたことは理解できます。
牧場や、減りゆく鉱山で働く労働者、また
それ以外の肉体労働者へも供給してきた
ジーンズですが、
世界恐慌と重なる1920年代後半から
「デュードランチ」と呼ばれる
観光牧場が盛んに行われるように。
ここでジーンズは牧場に観光に来る
人々に今度は衣裳として提供されるような
側面が生まれます。
現在では当たり前の「体験型アミューズメント」
の先駆けとも言えるデュードランチは
まさに非日常の「牧場」を体験できる
遊び場としてこの時代一大ブームだった
そうです。
その遊び方の一つが「コスプレ」
カウボーイ、カウガールの格好を実際に
牧場で楽しうことが流行りました。
これは自分の家を出る時から
コスプレをして出かけるような家族も
多くいたそうです。
この「デュードランチ」はジーンズを
作業着ではなく、衣装として昇華させた
大きな転機でした。
また同時代「西部劇」映画が多く作られ
そのスクリーの中でもジーンズが使用されていた
ことはジーンズをファッションとして受け入れられて
いくひとつの要因となったのは間違いのない
ところかもしれません。
もちろん実際の牧場でも「ジーンズ」は
作業着として用いられていたことも大事なことですが。
そしてこの「デュードランチ」が女性もジーンズを
履くようなシーンを広く作ったのかもしれません。
ただまだ時代は前時代的、女性が牧場ではなく
公共の場でジーンズを履くようになるのは
戦後まで待たなければなりません。
戦争を挟んで1950年代にはマーロンブランドが
映画「乱暴者」の中で501XXを履き、
ジーンズは若者の反抗の象徴として、
若者たちのアイテムとなっていきます。
ジーンズは若者によって
よりスタイリッシュに
そしてファッションとして取り入れられるように
なるのがこの1950年代ではないでしょうか。
さらに1960年代にはリーバイス社が
東海岸にも進出を果たし、
大学生も好んで履くようになります。
そして60年代後半から70年代にかけて
ヒッピーたちが自分達のアイデンティティの
一つとしてベルボトムのジーンズを愛用。
この頃になると誕生当初のワークウェアの
趣は薄れて、ファッションとして世界中に
受けいられていくようになるんですね。
1970年代初頭にはイヴ・サンローランが
「ジーンズを私が最初に世の中に出すことが
できなかったことが残念でならない」という
名言を残し、プレタポルテのコレクションに
使用し始めます。
あとは皆さんも知るように世界中に愛される
アイテムとして今も不動の地位ですよね^_^
簡単にジーンズの認知の歴史を
追っかけてみました^_^
これも一つの見解ですし、違うよー。
という方は教えてくださいm(_ _)m