ローリングストーンズ初期の名作「スティッキーフィンガーズ」はエポックメイキングなジャケットだった!?
今日は昨日の流れで
アーティストに関する話をしようかな。
ジーンズにまつわるアーティストの話といえば
僕はローリングストーンズ
「スティッキーフィンガーズ」のレコジャケを思い出します。
よくご存知の方も多いのでサラッとお話ししますね^_^
名盤としても知られている「スティッキーフィンガーズ」
名曲ブラウンシュガーやワイルドホースなどを
収録した1971年リリースのアルバムは
全英、全米ともに1位を獲得した名作です。
そしてこのアルバムはジャケットも歴史に残るデザイン。
デザインはミックジャガーと友人関係にあった
アンディウォーホールであることは周知の通りです。
そしてそのデザインは
皆さん知っての通りジーンズのフロント部分に本物の
ZIPをあしらった斬新なもの。
このZIPは開閉可能で開けると中のパンツが見える
というものでした。
更に日本盤にはYKKのZIPが使用されていたと言う気遣い。
ちなみに英国と米国は無印のZIP。
このZIPについては後日談があって。
アルバムのZIPを上げたまま(閉めたまま)
販売してしまうとレコードが重ねてある時に
レコード盤を凹ませて傷つけてしまう。
ミックジャガーを含むメンバーはどうしようかと考えて、
ZIPを下げれば(開ければ)傷つく場所は
真ん中になるから再生に問題がなくなったと
語っています。
とすれば当時このアルバムは
「社会の窓」が開いたまま販売されていた
ということになるんですね。
そしてこのジャケットのもう一つの主役ジーンズこそ
リーバイス505だったんです。
1967年に登場した505はジップフライで細みのシルエット。
たしかにジャケットの後ろ姿からするとタイトめに
履いているような印象ですよね^_^
この時代なのでおそらく501BIGEと同時期。
シングルステッチでもしかしたら赤耳だったかも。
ZIPはおそらくタロン社だと思います。
60年代製ならグリッパーかコンマーだからさらに希少かな
ちなみに「スティッキーフィンガーズ」とは
ベトベトした指という意味でそこから転じて「盗み癖」
という意味になるそうです。
そういえばスペイン盤では、
ウォーホールのジャケットが卑猥ということで
女性の指がベトベトな缶の中から出ているジャケットでした。
その意味の通りのジャケットだったんですね。
この「スティッキーフィンガーズ」にはもうひとつ。
あのリップアンドタンが初めて使われたアルバムでもあるんです!
ブライアンジョーンズが死んで
新たなスタートを切ったばかりのストーンズ。
ミックは新しいロゴを作ろうと
当時アートカレッジの学生だったジョンバッシュに
アイコンのデザインを依頼。
ジョンバッシュはミックの家に訪問した時、
ミックの部屋にあったヒンドゥー教のカーリー神をみて
インスピレーションを受けたそうです。
そうして出来上がったリップアンドタンは
この後ローリングストーンズの顔になって行くわけですから。
このスティッキーフィンガーズは
エポックメイキングなアルバムだったんですね^_^
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