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19世紀のジーンズはなぜパッチが残っているケースが多いのか!?

ジーンズと洗濯。
何かと悩まされることも多い、ジーンズの課題。

もちろん今でも私は基本的にジーンズは
きちんと洗う方が長持ちする。
という部分は変わりません。

しかしですよ!
19世紀には洗うという概念すらほぼなかった
時代があるんですね^_^

それは本当に炭鉱で使用されていた
1890年代初頭までと言ったほうがよいので
しょうか。

なぜそんなことが言えるのかというと、
19世紀のジーンズは発見されるとパッチが
残っていることが多い。
というかほぼ残っているんです。

もちろんだから洗っていないと短絡的には
言うことはできませんが、
当時西海岸の炭鉱や金の採掘で働いて場所には
決して水が豊富にあった訳ではありません。

ましてやジーンズ誕生黎明期ではジーンズは
個人のもの。というより鉱山に設置されている
経営者が支給する制服のようなものでした。

おそらくは作業着として履かれたジーンズは
洗わずに使われ、穴が開いて使い物にならなく
なると、断熱材として使われたり、
生地をダスターとして使うといった
二次利用に回されていたようです。

そのようなこともあり、数は少ないですが
19世紀や20世紀初頭のジーンズが発見されると
以後の時代と比べ、洗われていないのでパッチが
残っている。ということが散見されるんですね。

もちろんそれ以後も洗ってるがパッチが残って
いるジーンズはあります。

1950年代以降に急にパッチ欠損が多くなるのは
家庭に乾燥機が普及した結果でもあるので
一概には決めつけることはできませんが、
このような考察をしてみました。

炭鉱や牧場と言った比較的水が貴重な場所で
普及したため、ジーンズは当初あまり洗われずに
使用されていたのではないか。
ということです^_^

でもだからこそ、現存するパッチやスレーキ裏の
スタンプから当時のジーンズの状況が
伺い知れるのですから楽しいですね^_^

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