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ジーンズとデニムは何が違うのか!?
今日は
「ジーンズ」の名前の由来について。
その前に「デニム」とは?
デニムとは元々もフランスのニーム地方で
1593年ごろから織られていた
「セルジュドゥニーム(ニームの綾織り)」
さらにそれが英語読みで
「serge denim」サージデニム隣
短縮された「デニム(ニーム産)」と
なったのが語源。
![](https://assets.st-note.com/img/1695198621847-8PnxWEcGU0.jpg)
そしてこのニーム地方の綾織り生地は
イタリアのジェノヴァから世界に輸出されて
世界中に。
ジェノヴァからはそれ以外にも多くの生地を
輸出する港でした。
そのジェノヴァから輸出されていた
労働着用の生地の中に「ジェンズファシティアン」
と呼ばれる麻と綿出織られたインディゴの生地が
存在しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1695198640747-vF8kdWKgfv.jpg?width=1200)
この生地は価格も安く、手に入りやすかったため
労働着としてイギリスやフランス、イタリアで
発展し「ジーン(ジェノバの英語読み)」
と呼ばれる、コーデュロイに
よく似た生地となって18世紀ごろから
労働着用として重宝されます。
そして当然アメリカにも新大陸開拓と同時に
労働着として入ります。
「ジーン(ジェンズ)」の記録としては
1783年にアメリカで販売が始まったとの
記述も残っています。
ですから19世紀初頭には「ジーンズ」と呼ばれる
ボトムスは既に存在していたんです。
時が経ち1800年代中盤。
ゴールラッシュに湧くアメリカでは、さらに
丈夫で働きやすい労働着が求められます。
![](https://assets.st-note.com/img/1695198662169-UliOUiksfJ.jpg?width=1200)
その時に使われ始めたのが冒頭の
「ドゥニーム」 だったんです。
このドゥニームは綾織りでジェンズと同じで
やはりインディゴで染められていました。
先ほどの「ジーンズ(ジェンズ)」と呼ばれる
コーデュロイによく似た生地の労働パンツは
1800年代初頭には英語読みで「ジーンズ」と
既に呼ばれるようになっており、
ジーンズといえば安価でコーデュロイに
よく似た素材の労働ボトムス。を指す
言葉になっていました。
この「ジェンズ(ジーンズ)」と「ドゥニーム」の
生地で作られた労働着は耐久性に大きな差があり、
前者はケンタッキージーンズとか二グロジーンズと
呼ばれ、囚人服などにも使われており、安い、
すぐ破れる、といった代名詞だったようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1695198879910-PanMkpaVZF.jpg?width=1200)
そしてその「ジーンズ」と「ドゥニーム」生地で
作られた労働着は同じ店で売られており、
同じインディゴであったため、どちらも
昔からの呼び名「ジーンズ」で呼ばれるように
なります。
ドゥニームの生地を「デニムズ」と呼ぶように
アップデートはされなかった。
ということになりますね。
しかしリーバイス社は巷にある「ジーンズ」とは
違い、丈夫で耐久性に溢れた労働着であるという
自負があったため、デニム(ドゥニーム)生地で
作ったパンツをは決して「ジーンズ」とは
呼ばせず「オーバーオール」と呼んだわけです。
しかし19世紀末にはこの「ドゥニーム」生地で作られた
労働着も一般的には「ジーンズ」と呼ばれ
定着していったようです。
ですが
「ジーンズ」という言葉で呼ばれることは19世紀
ではリーバイス社にとっておそらく屈辱的な
捉え方をしていたのではないでしょうか。
時が経ちリーバイス社も「ジーンズ」と呼ぶように
なるのは1966年まで待たなければならないんです。
デニムと呼ばれる生地はたしかに今のジーンズの
生地そのものです。
しかしジーンズと呼ばれる言葉は、
19世紀にはかなり意味合いの異なる名前
だったんですね^_^
結論デニムとは「生地の名称」
ジーンズとは「デニム生地あるいはジェノバファスティアンで
作られたボトムスのこと」
ということになります。
調べている途中でもあるので間違っているところが
あればご指導くださいm(_ _)m
今日はこの辺で^_