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501XXにまつわるコインポケットのトリビア!目からウロコです。

ジーンズの右側に付いている小さなポケット。
みなさんご存知の通りコインポケットですね^_^

用途はみなさんも知っての通りで、ジーンズ誕生の
頃は懐中時計を入れるポケットとして。
腕時計が主流になると、小銭を入れるポケットとして。
また戦後若者にジーンズを愛されるようになると
コンドームを入れるポケットとして。
また喫煙者の間ではzippoなどのライターを入れる
ポケットとして愛用されてきました。

このポケット19世紀では懐中時計をいれるため
もう少しサイズが大きく、また今の位置より高めで
ウエストバンドにかかる位置に付けてありました。

20世紀に入るとベルトと腕時計が普及し、
このポケットはフェストバンドよりも下位置に
変更。さらに懐中時計を入れる必要性が
なくなったため、小さめのサイズになります。

懐中時計を入れない、そしてベルトの普及
によって、ウエストバンドより下の位置に変更に
なるタイミングでこのポケットは生き残った。
ということになりますよね。

ということは20世紀初頭はリーバイス社の
ジーンズを履く時にはこのポケットは時計以外にも
様々な使い方をされていて、かなり実用的だったん
だと思います。

名称はウォッチポケットから第二次大戦後には
コインポケットと変わっていたそうです。

このコインポケット。ヴィンテージジーンズの
目安としてポケットの裏側の縁が耳付きか
そうじゃないか。
なんて気にしたことありませんか?

この話で面白い小ネタをAUBERGEの小林さんから
仕入れました!

この耳付きコインポケット。必ずしも古いもので
あれば必ず付いている。
ということではないんですよね。

おそらくシャトル織機で織られた生地から
パターンを抜くときの
生地の取り都合で、耳が付くか付かないか
その時に裁断する人?あるいは工場に備え付けてある
型紙によって決まっていたみたいです。

画像にも貼り付けた通り、端っこで取れば耳付きに
真ん中で取れば耳なしになったようです。

さらに耳付きのコインポケットの場合、生地を
横向きに使うので、地の目は横向きになるので
色落ちはコインポケット部分は縦落ちならぬ
横落ちになるわけです。

また型紙の真ん中でコインポケットを取る場合は
正体してますから地の目は縦。文字通り縦落ちに
なります。

さらに
耳を使う場合のコインポケットは縁の部分を
二つ折りするだけ。
耳を使わない場合は縁の部分は三つ巻き。
ですが型紙上、どちらもコインポケットのサイズは
同じ。
ですから耳付きのコインポケットは縦に長く
耳なしのコインポケットは縦が短い。
ということになるんです。

これ知って「へぇー」って思い色々見直し
ました。
たしかにたしかに^_^

こんなことを知るとヴィンテージを見る時には
チェックしちゃいますね^_^

今日はコインポケットにまつわるお話でした。

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