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【マッチングアプリで100人とデートしてみたら】合コンの2股クン #5

【浮気相手の横で本命彼女からの電話に出る男(ようはクズ)】

それから半年ほどは、あっちにフラフラ、こっちにフラフラな2股クンに振り回される、ドロドロ期に突入!

彼女のY菜がいると分かっていながら、2股クンから連絡があれば飛びつくし、呼ばれればすっ飛んで会いに行ってました。

私の目の前で、Y菜との電話に出やがった時もありました。

Y菜は、2股クンと私はもうとっくに切れていると思っているので、私が横にいるのは、当然ナイショ。
「デニール、ちょっと黙ってて」
なんて言われたりしましたね。

ひどくない?

それでも、2股クンに執着していた私。

仲良くメールや電話してたのに、突然2、3日音信不通になってから
「Y菜のこと大事にしたいからもう雪乃には連絡できない」っていうメールが来る。

っていうこのループを、この後も何度か繰り返しました。

そんなことが何回か続くと

また言ってるよ~。どうせその内、「元気~?」とか言って、またメールしてくるんでしょ?
なんて、ちょっと慣れてきている自分もいました。

慣れるな、そんなもん!

しかし
私も、ただされるがままだったわけではなく!

私が離れないのを分かっていて
完全に調子に乗っている2股クン
一糸報いてやろうと、
必至の抵抗を試みます。

【男の子を紹介されてみる】

それまでは、2股クン以外の男に目を向けるなんて、考えてもいなかったんだけど、
よく考えたら、私とY菜の間でフラフラしている2股クンに、そこまで操を立てる必要ないんじゃないか?
と思ったわけです。

ということで!
「他の男にも目を向けてみようキャンペーン」スタート!

大学の友達の紹介で、同い年の男の子を紹介してもらえることになりました。
(男運はなかったけど、友達には恵まれてたのよね、わたし!)

同い年で自衛隊になるための学校に行ってるっているK太くん。
1週間メールをやりとりしてみた印象は「真面目で優しくて誠実そうな子」

2股クンとは正反対だね!

「来週会おう」という段取りが、トントン拍子に決まりました。

K太くんとのメールが忙しかったおかげで、2股クンへの連絡頻度は減り、執着も少なくなってきた。

これは、もしかして
本当にK太くんのこと好きになれたら
2股クンのこと、忘れられるんじゃ…?

そんな時。

2股クンから突然のメール。

「デニール、遊ぼー!」

くぅぅぅぅぅ!
なに?エスパー!?

私の気持ちが少し離れたタイミングを見計らったように、2股クンからお誘いのメールが来ました。

こ、転がされている…。

もちろん私に「2股クンからの誘いを断る」なんて選択肢があるはずもなく
私はまたシッポを振って会いに行きました。

【Y菜は勝手にスマホ見たのか?】

しかし
その日の2股クンは
何かを察したのか

異常に優しかった!

そして
K太くんとのデートが決まっているおかげで
いつもよりちょっと強気な私。

ずっと気になってたこと
2股クンに聞いてみちゃお!

私「ねー2股クン」
2股クン「ん?」
私「年末、私に『もう連絡できない』って連絡してきたのって、彼女に私と会ってるのがバレたからなんだよね?」
2股クン「!」

私からその時の話題を出してくるとは思わなかったのか
凍りついた表情の2股クン。

私「アレって、何で彼女にバレたの?

たぶん彼女が勝手に2股クンのスマホを見たんじゃないだろうか?
だとしたら、そんな、勝手に彼氏のスマホ見るような女、ハッキリ切っちゃった方がいいんじゃないの?

ってことを暗に伝えたかったのだ。

(↑自分のことは完全に棚上げしているよ!)

2股クン「アレはさ…違うんだ」
私「違うって、何が?」
2股クン「オレが送ったんじゃないんだ」

んんんんん!?

2股クンの話をまとめるとこういうことらしい。

Y菜が泊まりにきていたものの
夜中からコンビニのバイトがあった2股クンは、バイトの時間まで仮眠をとっていた。
その隙にY菜が勝手に2股クンのスマホを見て、浮気相手と思わしき私にメールをしたらしいのだ。
「ごめん!もう連絡できない!」メールの送信後、2股クンは叩き起こされ、Y菜に「どういうこと!?」と詰められた、ということらしい。

私の知らないところで、そんな攻防があったとは…

【付き合おうって言ってよ?(小声)】

私「あのメール、2股クンからじゃなかったんだね」
だからと言って、嘘をつかれていたことも、めちゃくちゃ傷つけられたことも、何も変わらない。

私「私、あの時2股クンに『妹』とか言われて…ほんとはすごい悲しかったし、めちゃめちゃ傷ついたんだよ」
2股クン「傷つけて、ほんとゴメン…」
2股クンが、力強く私を引きよせ、抱きしめた。

また「ゴメン」か…。

どんなに謝ってくれようが
2股クンは私の欲しい一言は絶対にくれない。

『付き合おう』

そう言って欲しいだけなのに。

私の頭の中は
何だか妙に冷静だった。

【ヤキモチ妬いてます?(嬉)】

それから何事もなかったのように
楽しくおしゃべりしてご飯をTVを見ていた時、2股クンのバイトの話になった。

私「2股クン、めっちゃ働いてるよね!お休みとかあるの?」
2股クン「ないことはないよ~。あさっても休みだし」
私「そうんなんだ?」
あさって?
偶然にも、私がK太くんと会う約束してる日!

2股クン「うん!ツレと飲みに行くんだ」

は?
ツレ?

ってまさか
Y菜じゃないでしょうね?

私「そぉなんだ~…アタシも飲みに行くよ!その日」

ささやかな反抗。
いつでも2股クンのために予定空けてるわけじゃないからね?
(本当はだいたい空けてる)

2股クン「へ~…。オトコ?」
私「うん、そうだよ~」

言ってやった!
言ってやったぜ!!

2股クン「ふーん。なに、学校の友達とか?」
私「違うよ~」
2股クン「じゃあ、何?紹介でもされた?
正解!
私「うん!」

2股クンのちょっと妬いてるっぽい反応が嬉しくて、嬉々として応える私。

2股クン「へ~」
明らかに面白くなさそうな顔。
2股クン「デニール、紹介とかにいったりするんだ」

…え?
何、その私が悪いみたいな言い方?
だって…いつまでたってもハッキリしないのはそっちじゃん!

「私…行かない方がいいの?」
引き止めてほしくて、試すような言い方をしてしまった。

2股クン「…いいんじゃない?デニールが行きたいんだったら。そんなのオレが決めることじゃないし。
デニールが自分で決めることだろ?」

引き止めるどころか
突き離されてしまった。

うえええええん。

いいもん!
もう知らないもん!

K太くんに会ってやる!

私「うん。じゃぁ…会ってみる」

次回、@denier_daisuki!
乞う、ご期待!


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