第23回国際鉄道模型コンベンション探訪レポート・企業ブース編!KATOやトミーテック、マイクロエース、グリーンマックスなどメーカー展示の試作品で今後発売予定の注目商品を先取りチェック!
取材・文●若林健矢
鉄道模型の祭典「第23回国際鉄道模型コンベンション」が、2024年8月16日(金)~18日(日)の3日間にわたって東京ビッグサイト東1ホールで開催されました。今回も、企業ブースではさまざまなスケールの鉄道模型メーカーの試作品展示・新製品発表や、鉄道模型専門店等の販売コーナーが展開され、モデラーブースでも「特急」をテーマにさまざまな出展が行われました。
2023年に引き続き、鉄道ライター・若林健矢が鉄道模型コンベンションを3日間じっくり見てきましたので、新商品情報などをまとめて詳しくお伝えします。まずは企業ブースの各出展内容から見ていきましょう。
KATO
Nゲージ(1/150スケール)のKATOブースでは、「SL冬の湿原号」の試作品が展示されました。冬季限定でJR釧網本線の釧路~標茶(しべちゃ)間を走る「SL冬の湿原号」は、C11形171号機が14系客車の専用編成を牽引する、北海道で最後のSL列車です。
そのC11形171号機に搭載された寒地向けの装備や、現代の鉄道車両には欠かせない列車無線アンテナなども再現。客車では、展望スペースや、窓側に座席が向けられた「たんちょうカー」、車内に設置されただるまストーブなどもモデル化。ぼんやり灯って見えるストーブの火(LEDで表現)がアクセントになりそうです。また、カフェカーとして使用されている旧型客車「スハシ44」は、外観の形状が14系と大きく異なるため、見た目の違いも楽しめるでしょう。
そのほかには、直近で発売したばかりのE131系600番台や205系600番台タイプ、2024年9月中旬発売予定の381系「スーパーくろしお」、2025年1月発売予定として発表されたばかりのHB-E300系「ひなび」「SATONO」などの試作品も展示されました。JR九州の「TORO-Q(とろきゅう)」に連結されていたトロッコも今後製品化予定との発表もありました。
そして長らく開発が進められていたワンハンドルコントローラー「EC-1」が、2024年11月発売予定とついに正式発表されました! 会場では、その見本の体験もできました。ハンドルは動かしやすい固さとなっており、運転席の後ろであの音を聞いていたワクワク感がお手元に。ハンドルを手前に倒すと列車はゆっくり加速を始め、減速時(ハンドルを奥に)も少しずつ速度を落として停車。従来のパワーパックとは運転方法が大きく変わりますが、より実車に近い感覚で鉄道模型を楽しめそうです。
さらに、このワンハンドルコントローラーは別売のサウンドボックスと連動できます。連動させると乗降促進やドア開閉音を流しつつ、自分のハンドル操作でブレーキ解除から加減速音まで流れるようになり、鉄道模型で本格的なワンマン運転が楽しめます! 加速度・現速度・最高速度もダイヤルで調節できますので、運転したい車両の速度性能も実車同様に再現できるでしょう。
さらにHOスケール(1/80スケール)でも、約20年前に発売されたD51形蒸気機関車がフルリニューアル! 肥薩線、山陰本線・伯備線、関西本線、中央本線、4種類の機関区で異なる装備品が用意され、好きな仕様で楽しめるように開発が進められているとのこと。Nスケールをベースに、3Dプリンターとレーザーカッター出力パーツでHOに対応するターンテーブルも企画進行中とのことでした。
KATO・2024年9~2025年1月発売予定商品
C11 171:品番2021-1・税込14,300円、2024年11月発売予定
14系500番台「SL冬の湿原号」 5両セット:品番10-1957・税込22,000円、2024年11月発売予定
<特別企画品>C11 171+14系500番台「SL冬の湿原号」 6両セット:品番10-1958・税込36,300円、2024年11月発売予定
HB-E300系「ひなび」 2両セット:品番10-1917・税込13,200円、2025年1月発売予定
HB-E300系「SATONO」 2両セット:品番10-1918・税込13,200円、2025年1月発売予定
381系「スーパーくろしお」 6両基本セット:品番10-1985・税込24,860円、2024年9月発売予定
381系「スーパーくろしお」 3両増結セット:品番10-1986・税込9,350円、2024年9月発売予定
EC-1 ワンハンドル運転台形コントローラー:品番22-053・税込59,400円、2024年11月発売予定
ワンハンドル運転台<サウンド走行>ボックスセット:品番22-054・税込107,800円、2024年11月発売予定
トミーテック「TOMIX」
次は、トミーテックのうち「TOMIX」ブランドのブースを見ていきます。多数の試作品が展示されており、2024年8月の会期後に発売されたHC85系の製品サンプルも展示されました。「ひだ」以外のセットには、前面貫通扉開口パーツもついていますので、1編成だけの運転から併結まで自在に楽しめるでしょう。
2021年の引退まで活躍した、近鉄12200系「スナックカー」も製品化が進められています。実車は一時期、近鉄特急の最大勢力を誇った車両で、現在は1編成が19200系「あをによし」に改造されました。中間車ありの4両編成基本セットに加え、増結セットも2種類発売予定。TOMIXで以前から発売されている30000系「ビスタカー3世」や、KATOから発売した10100系「新ビスタカー」などと一緒に、幅広い年代の近鉄特急を楽しめそうです。
会場で発表された製品化決定車両としては、JR西日本207系の和田岬線仕様(テックステーション販売)、JR東日本185系200番台です。185系は、「はまかいじ」で使用された編成とB7編成を、どちらも強化型スカート付きの「踊り子」カラーで製品化します。詳細は今後発表予定とのこと。
また、列車接近警報機(仮称)の参考出品も。近年線路脇に設置されるようになった、列車が接近すると点灯する機器をフィーダー接続で再現。フィーダーコードを差し込む溝にこれを差すだけで、線路からの給電で警報機が点滅するしくみになっていました。こちらも詳細は決定次第発表と思われます。
さらに今回の会場には、大型ジオラマを5種類用意し、走行する列車を撮影して楽しむ「トミックス撮り鉄」のコーナーも設置されました。碓氷峠、瀬戸大橋、東大宮操車場、飯田線風レイアウト、シラジン(JR奥羽本線白沢~陣場間の有名撮影スポット)のジオラマが用意され、実際の日当たりに近い状況を照明で再現。その状態で列車を撮影してみると、いつもより鉄道模型がカッコいい! 視点を下げて、ジオラマの住人になったイメージでカメラを向けても、実車と見紛うエモーショナルな写真が撮れます。
撮影された写真は、「#トミックス撮り鉄」のハッシュタグとともにSNSに投稿され、過去に投稿された写真も会場内に展示されていました。また、トミーテックブースのゲストとして、鉄道写真家の久保田敦氏と村上悠太氏が、Nゲージを上手に撮影するテクニックを来場者にアドバイスする場面も。新製品の試作品展示だけでなく、鉄道模型を撮る楽しみを、来場者に提案されていました。
トミーテック「TOMIX」2024年8~12月発売予定商品
JR HC85系ハイブリッド車(ひだ)セット:品番98555・税込17,930円、発売中(8月発売)
JR HC85系ハイブリッド車(南紀)セット:品番98556・税込12,870円、発売中(8月発売)
JR HC85系ハイブリッド車増結セットA:品番98557・税込16,280円、8月発売中(8月発売)
JR HC85系ハイブリッド車増結セットB:品番98558・税込10,670円、8月発売中(8月発売)
JR 485系・キハ65形(北近畿・エーデル丹後)セット:品番98778・税込37,400円、9月発売予定
近畿日本鉄道30000系ビスタカーセット:品番98559・税込22,770円、11月発売予定
近畿日本鉄道12200系基本セット:品番98560・税込23,760円、12月発売予定
近畿日本鉄道12200系増結セットA:品番98561・税込18,920円、12月発売予定
近畿日本鉄道12200系増結セットB:品番98562・税込13,200円、12月発売予定
トミーテック「鉄道コレクション」
同じくトミーテックが展開する「鉄道コレクション」からも多数の試作品が公開されました。京都市営地下鉄烏丸線の新型車両20系や、昭和~平成期の私鉄車両がテーマの「鉄道コレクション第33弾」全ラインナップが塗装済みの状態で展示されました。
その他、上毛電気鉄道に譲渡された800系(東京メトロ日比谷線時代は03系)や、銚子電鉄で2024年3月に運行を終了した2000形2001編成、それに代わる形でデビューした「シニアモーターカー」22000形(南海電鉄時代は2200系)など、新旧さまざまな車両が発売予定となっています。いずれも動力は別売で、ライトは点灯しません。
今回とくに印象的だったのが、企画進行中の新交通システム・ゆりかもめ。実車はゴムタイヤで走行するゆりかもめですが、なんと「鉄道コレクション」としてNゲージ鉄道模型に加わります!
会場ではそのプラスチック成型品の未塗装サンプルが展示され、「ノスタルジック鉄道コレクション」の動力ユニットで走行していました。ゴムタイヤの表現が気になるところですが、見たところダミー表現で、床下機器の一部となっていました。鉄道模型となる以上、走行は鉄輪式なので、どうやって新交通システムの軌道に見せるかは工夫次第といったところでしょうか。
トミーテック「鉄道コレクション」2024年10~11月発売予定商品
京都市交通局烏丸線20系 6両セット:税込19,800円、10月発売予定
鉄道コレクション第33弾:税込2,530円、11月発売予定
上毛電気鉄道800形2両セットA:税込6,600円、11月発売予定
銚子電気鉄道2000形 ありがとう2001編成 2両セット:税込6,600円、11月発売予定
銚子電気鉄道22000形(22007編成) 2両セット:税込6,600円、11月発売予定
マイクロエース
次はマイクロエースのブースへ。発売予定となっている新製品の試作品が多数展示されており、どれもマイクロエースならではのチョイスが光っています。その中でJR東日本485系「シルフィード」と、そのリニューアル車「NO・DO・KA」にご注目。どちらも過去に発売されたことがあり、対応する室内灯が薄型に変更されます。それにより、車内が展望室まで明るくなり、見栄えが向上します。今後も、前回発売品を薄型室内灯に対応させて再発売されることがあるかもしれません。
また、「シルフィード」時代に非電化区間での牽引を担当した、DE10形1701号機も同時に発売予定。前回はセットの一部でトレーラー車になっていましたが、今回は単品になり、動力も搭載されます。「NO・DO・KA」「シルフィード」にはモーターなしの足回りが付属し、実車同様のディーゼル機関車牽引も再現できるようになっています。
組み立てキットの「MA’s CRAFT」シリーズにも、新ラインナップの発表がありました。食品会社が保有する小型タンク貨車、ファン待望の中型貨車、そして、アクセサリー用の自動車が発売予定。参考出品の他に、テラ1形貨車キットの制作例も展示され、こちらは発売中です。成形色のまま手軽に組み立て走行させるのも、廃貨車風に塗り替えて情景素材に役立てるのも、全てはユーザー次第です。
そして、鉄道模型コンベンションでのマイクロエースといえば、毎年販売される会場限定品も気になるところ。2024年に販売されたのは「キユニ07+キハ07 215 2両セット」。キハ07形200番台は過去に発売実績がありますが、キユニ07形は今回新規で製作されたとのことでした。
マイクロエース・2024年秋以降発売予定商品
485系800番代「NO・DO・KA」登場時 3両セット:品番A3954・税込24,200円、2024年秋以降発売予定
485系「シルフィード」 3両セット:品番A3953・税込24,200円、2024年秋以降発売予定
DE10-1701 シルフィード色:品番A1445・税込11,660円、2024年秋以降発売予定
グリーンマックス
グリーンマックスのブースもチェック。1975年に東京都板橋区の大山で創業した同社は、2025年に創業50周年を迎えます。これを記念し、ブースでは50周年記念展示「グリーンマックス50年の歩み」が実施されました。
1969年に鉄道模型ブランド「マックス」が発足し、1975年に会社としてグリーンマックスが誕生しました。完成品もあったとはいえ、当時は車両・ストラクチャーともに未塗装キットが主流。ユーザー独自で組み立て・塗装を行い、正当に作る、改造を施すなど、多様な楽しみ方がありました。
そこから約50年かけて、キット初心者がチャレンジしやすい塗装済みキットや、現在の主流である塗装済み完成品へと時代は移り変わりました。その一方でもちろん未塗装キットなども、パッケージを新たに販売が続けられており、結果今日の、ライト層からコアなモデラーまで幅広いユーザーに対応する製品ラインナップになったというわけですね。
今後発売予定製品の試作品としては、2024年5月の「静岡ホビーショー」で発表された213系5000番台が、塗装済みの状態としては初めて展示されました。東海道本線の静岡エリアで活躍する211系5000番台とほぼ同じ顔をしていながら、2ドアで転換クロスシートを備えた213系。もともと名古屋エリア周辺にいましたが、2011年に飯田線に転属し、トイレの設置とドアの半自動化が行われました。現在も飯田線で運行しています。
また、創業50周年記念企画で、東武鉄道7820型の製品化が決定しました。グリーンマックス創業の地である大山、つまり東武東上線を走行したこともある車両です。さらに、「グリーンマックス50th記念カラー6色セット」も発売決定。こちらもグリーンマックス50周年にゆかりある、6色がセットになったビンカラーで、6色ともツヤありになります。どちらも2025年発売予定とのことで、詳細は続報をお待ちください。
グリーンマックス・2024年11月発売予定商品
JR213系5000番台(2次車・飯田線) 基本2両編成セット:品番31933・税込18,260円、11月発売予定
JR213系5000番台(2次車・飯田線) 増結2両編成セット:品番31934・税込15,290円、11月発売予定
カツミ
HOスケールのメーカー試作品も見ていきましょう。まずは、真ちゅう製の製品を数多く発売しているカツミから。「ジェットカー」の愛称で親しまれる、阪神電車の各駅停車専用車両の5001形の先頭車両が、塗装済みの試作品として展示されました。クリーム色と青色(急行・特急向け車両は赤色)のツートンカラーで、昭和時代の阪神電車の特徴を色濃く残す同車は、製品としては完成品が主ですが、直営店限定で組み立てキットも販売されるとのこと。
未塗装試作品としては、N700S新幹線と719系「フルーティアふくしま」が展示されました。N700Sは、特徴的な先頭部をロストワックス成型部品で再現。「フルーティア」は、ドアが埋められた部分をエッチングで再現するとのことで、通常の719系との違いもよくわかります。内装も再現されるそうです。
1/80スケールの「ISUZU GIGA+低床セミトレーラ」(予価税込13,400円)の3Dプリンター出力サンプルも展示されました。国内メーカーが発売している12フィートのコンテナが乗るように設計するとのこと。京商とのコラボレーション企画になっており、2025年発売を目指して企画が進められます。
カツミ・2024年9月~冬発売予定商品
阪神5001形 後期型 4両Aセット:税込451,000円、9~10月発売予定
阪神5001形 前期型 5001編成 4両Bセット:税込473,000円、9~10月発売予定
JR東日本 719系700番代「フルーティアふくしま」 2両セット:税込297,000円、2024年秋~冬発売予定(直営店・駿河屋限定)
JR東海 N700S J編成・量産車 基本4両A・中間4両B~Dセット:価格未定、2024年10~11月発売予定
エンドウ
同じくHOスケール製品のエンドウでは、プラスチック完成品として、東武鉄道1720系「デラックスロマンスカー」のテストショットが展示されました。実車は1960年に登場し、当時競合関係にあった国鉄の特急形車両を参考にしつつも、ライト周辺の角ばった形状が特徴なボンネットが再現されています。今後、このテストショットに修正が加えられ、製品としての完成形に近づいていくでしょう。
そのほかにも「四季島」「サフィール踊り子」「36ぷらす3」や、キハ85系などが展示されました。これらはブラスモデル(金属製)である一方、「ドクターイエロー」や小田急ロマンスカー・SE(3000形)はプラスチック製品。ハイグレードな金属製品と、比較的手に入れやすいプラスチック製品の両方で、HOスケールの製品展開を続けています。
また、2025年初夏発売予定として、JR西日本の500系新幹線V編成の製品化が会場で発表されました。実車が2027年度までに全て引退することが予告された500系、HOスケールでも扱いやすい部類で、「のぞみ」時代とは異なる仕様となった8両編成が、プラスチック完成品として再現されます。
エンドウ・2024年10月~2025年2月発売予定商品
東武鉄道1720系DRC 登場時 6両セット:品番EI0101・価格未定、2024年年末頃発売予定
東武鉄道1720系DRC 晩年仕様 6両セット:品番EI0111・価格未定、2024年年末頃発売予定
TRAIN SUITE 四季島 10両セット:品番EP0141・価格未定、2025年2月発売予定
TRAIN SUITE 四季島 基本6両セット:品番EP0151・価格未定、2025年2月発売予定
TRAIN SUITE 四季島 増結4両セット:品番EP0161・価格未定、2025年2月発売予定
E261系サフィール踊り子 8両フルセット:品番EST4782・価格未定、2024年10月発売予定
E261系サフィール踊り子 基本5両Aセット:品番EST4792・価格未定、2024年10月発売予定
E261系サフィール踊り子 増結3両Bセット:品番EST4802・価格未定、2024年10月発売予定
天賞堂
HOスケールの最後に、天賞堂のブースをご紹介しましょう。ダイキャスト製品として2025年春以降発売予定の、EF81形電気機関車の試作品が並びました。「ローズレッド」とも呼ばれる赤13号塗装から、寝台特急牽引機として塗り替えられた仕様まで、ずらっと並んだ機関車は壮観なもの。他に、お召列車1号編成や国鉄157系もありました。こちらはプラスチック製で、それぞれ2024年冬~2025年春発売予定となっています。
プラスチック製のディスプレイモデル「T-Evolution」シリーズからは、京浜急行電鉄初代1000形と、その譲渡車である高松琴平電気鉄道1300形が、2024年秋発売予定。いずれも集中冷房車となっており、それぞれ通常カラー、「ありがとうギャラリー号」、ことでん長尾線カラーとなっています。なお、「T-Evolution」シリーズの走行化には別売の動力や走行化パーツが必要になります。
天賞堂模型部門75周年記念商品で銀座店・オンラインストア限定の、コキ5500形・チキ5500形貨車も展示されました。どちらも、コンテナの一つが75周年記念オリジナルデザインとなっており、パッケージは海外に製品を輸出していた時代の復刻デザインになっています。価格は各7,700円(税込)とのこと。
天賞堂・2024年秋頃~2025年春以降発売予定商品
EF81形0番代各種:価格未定、2025年春以降発売予定
157系直流電車 準急色・特急色・クロ157形「185系色」各種:価格未定、2025年春頃発売予定
お召列車 1号編成 5輌セット:品番57078・価格未定、2024年冬頃発売予定
T-Evolution 京浜急行初代1000形 後期型・更新後 先頭車2輌セット:品番65018・予価19,800円、2024年秋頃発売予定
T-Evolution 京浜急行初代1000形 後期型・更新後 中間車2輌セット:品番65019・予価19,250円、2024年秋頃発売予定
T-Evolution 京浜急行初代1000形「ありがとうギャラリー号」 6輌セット:品番65020・予価59,400円、2024年秋頃発売予定
T-Evolution 高松琴平電鉄1300形 2輌セット:品番65021・価格未定、2024年秋頃発売予定
トイテック「ロクハン」
企業ブースの最後にもう一つ、トイテックのZゲージブランドであるロクハンもチェックしておきましょう。Nゲージより小さい1/220スケールで、東海道新幹線開業60周年にちなんだ「国鉄0系新幹線 初期型『ひかり』」を2024年10月に発売予定。基本セットは4両編成で、増結セットの8両を組み合わせて12両フル編成になりますが、4両だけでも手軽に遊べるセット構成になっています。
Zゲージの線路や特別カラーのパワーパックが同梱する「国鉄0系新幹線『超特急ひかり2号』スターターセット」も発売予定で、こちらは1964年10月1日の新大阪駅発1番列車となった「ひかり2号」がモデル。先程の「初期型ひかり」とは仕様が異なりますが、増結セットは共通とのこと。
Zゲージ車両をさらに短くした「Zショーティー」でも、東海道新幹線で活躍中のN700Sが2024年10月発売予定となっています。西九州新幹線「かもめ」専用のN700Sも「Zショーティー」に。205系は中央・総武線各駅停車と埼京線カラーが仲間入りし、E259系も新塗装で発売中。E259系は、スカートを外すと2編成の併結が可能になるため、塗装変更の時期に見られた新旧塗装の併結も省スペースで再現できます。
他にも、アメリカ型蒸気機関車の試作品展示や、東武鉄道100系「スペーシア」の製品化発表が行われました。Zゲージで東武鉄道の「リバティ」や「SL大樹」が製品化されているので、それらと並べて楽しむことができそうです。
トイテック「ロクハン」2024年8~10月発売予定商品
国鉄0系新幹線 「超特急ひかり2号」 スターターセット:品番G010-1・税込27,280円、10月発売予定
国鉄0系新幹線 初期型「ひかり」 4両基本セット:品番T020-2・税込21,780円、10月発売予定
国鉄0系新幹線 初期型「ひかり」 8両増結セット:品番T020-3・税込43,780円、10月発売予定
Zショーティー N700S のぞみ スターターセット:品番SG006-1・税込9,350円、10月発売予定
Zショーティー N700S のぞみ:品番ST017-1・税込2,728円、10月発売予定
Zショーティー N700S かもめ:品番ST017-2・税込2,728円、10月発売予定
Zショーティー 205系 中央・総武緩行線:品番ST016-3・税込2,728円、発売中(8月28日問屋着)
Zショーティー 205系 埼京線:品番ST016-4・税込2,728円、発売中(8月28日問屋着)
場内では中古模型や「電車焼き」の販売なども
他にも企業ブースでは、新品・中古鉄道模型や鉄道模型関連書籍の販売が行われました。会場中央の企業ブースから離れた「レールマーケット」でも、中古模型や、ニッチな需要に応えるグレードアップ用品などを販売。いずれも多くの来場者でにぎわっていました。
フードコートには、「峠の釜めし」のおぎのや、かつサンドのとんかつまい泉などが出展したほか、千葉県のローカル私鉄・銚子電鉄、さらにはたい焼きの鉄道バージョン「電車焼き」(京急・東武・西武)を販売するくりこ庵も。往年の特急列車の鉄道模型・鉄道写真展示や、特設ステージでのトークショーなど、多くの鉄道ファンが楽しめるイベントとなりました。
第23回国際鉄道模型コンベンション探訪レポート、「企業ブース編」は以上です。別記事の「モデラーブース編」では、さまざまなモデラーが手掛けられた魅力あふれる鉄道模型の出展をご紹介します! 引き続きそちらもご覧ください!
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