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徳島ヴォルティス2022シーズン・チーム(選手)への感想など(MF〜FW編)

前編に続いて。

MF
#7  白井 永地

中盤の主力選手が全て移籍した昨シーズン・オフ。水戸、岡山で実績を積んでいた、彼の加入に、少し安堵したのは記憶に新しい。
前評判どおり、よく走る。とにかく走る。ただ走るだけじゃなく、目につくところに走っているのは、意図や流れを理解してプレーしていることの表れでしょう。
クロスの精度、インテンシティの強さ、パンチ力のあるミドル。どれをとっても、ヴォルティス随一では。
この活躍度合いでは、J1も黙ってないとは思うものの、なんとかもう一年、ヴォルティスでの彼のプレーが観たい。
私は忘れない。高知キャンプ前日、吉野川河川敷で見かけ、声をかけた際の素敵な対応を。

#11  杉森 考起

背番号を11に改め、心機一転、名古屋の至宝は徳島で3シーズン目をスタートした。
ルヴァン杯 H・清水戦でゴールを決めたあたりからエンジンがかかり始めた印象。
シーズン終盤は「違い」を見せてくれた。
H・町田戦でのゴールは圧巻。「上手い」選手から「凄い」選手への階段を登り始めたか。
もう1シーズン、J2で「違い」を見せつけてから、一緒にJ1いこうぜ!

#19  長谷川 雄志

左右両利きのボランチ。
シーズン序盤は、櫻井とともにアンカー候補だったが、動き出しで「外す」タイプの選手でないため、フィットせず。シーズン終盤に、一列前で役割を得て、プレーで周囲に力を示せた。
中距離のボール出しはチーム随一と言え、H・町田戦やH・大宮戦で見せた情熱的なプレーを来シーズンも期待したい!

#20  児玉 駿斗

リーグ戦ではゴールこそなかったものの、9アシストは立派な数字。
華麗なテクニックやアイデアのあるスルーパスも魅力だが、白井同様、とにかくよく走る。
元イングランド代表のポール・スコールズを思い出した。
来シーズンのヴォルティスは、彼を中心に据えたメンバー構成を考えるべきなのかもしれない。
#10は君のものだ。

#23  玄 理吾

昨年の選手権大会を沸かせた静岡学園から加入の高卒ルーキー。
ルヴァン杯でプロ初ゴールをあげ、序盤のカップ戦要員から、徐々にリーグ戦メンバー入りし、中盤戦は堂々とスタメンを張った。
杉本加入後のスタメン落ちは、現時点ではやむを得ないものだったと思うが、来シーズンこそは、堂々とレギュラーの座を奪って欲しい。
先輩渡井がレギュラー定着したのは、2年目の途中からだったことを思うと、ワクワクが止まらない。

#24  西谷 和希

J2・3位のドリブル数と独特のファッションセンスでお馴染みの金髪ウインガー。
シーズン序盤は、どこかフィットせず、定位置の左WGを杉森に譲る時期も。
それは、個人的なコンディションもあったのかもしれないが、右で作って、左でアイソレートした西谷で勝負、という形しかストロングがなかった時期のチーム状態も影響したと思う。
H・甲府戦で、カットインからミドルを叩き込んでからは、相手がカットイン警戒の比重を高めたのか、縦に抜ける機会も増え、決定的なプレーへの関与が目立って増えた印象。
ヴォルティスが目指すサッカーへのシンパシーを持つ彼は、来シーズンもチームを引っ張ってくれるに違いない!

#27  櫻井 辰徳

藤尾と同じくU-23代表候補であったが、今シーズンの海外遠征などには帯同できず、クラブでもシーズン中盤からはベンチ外が増えるなど、悔しいシーズンになったに違いない。
左右両足から繰り出す長短のパスや、ターンの技術はさすがのものがあり、ボールの貰いどころさえ掴めれば飛躍できるはず。
レンタル元のヴィッセルさんは、来季もJ1ですし、もう一年、ウチでスペイン式を勉強させませんかね?

#33  藤原 志龍

徳島ユースの至宝も、来シーズンからは、同学年が大卒ルーキーとして加入する歳に。
生え抜きルーキーがJ1や海外に羽ばたけるようなところまでクラブは成長してきた。
次はユース上がりのレギュラー定着だ!
どの選手も可愛くて応援するんだけど、やっぱり、地元出身は格別。頑張れ、志龍!

#37  浜下 瑛

右サイドのポニーは、ついに暴れ馬へ?!
H・大宮戦の2点目の起点となったドリブルは圧巻。
クイックネスと馬力はチーム随一。
試合前シュート練習を見てると、シーズン終盤はかなり好調を維持していた印象。
来シーズンこそは両WGの得点力が昇格へのカギ
頼むぜ、徳島の暴れ馬!

#44  杉本 太郎

やんちゃなサッカー小僧だった彼が、野武士のような出立ちで帰還。
中盤に足りなかったインテンシティをもたらした。
シーズン途中の加入で難しい面もあった中、ラスト5試合くらいから、周りと呼吸が合ってきた印象。
来シーズンは頭から全開で暴れ回ってくれるはず!

レンタル組
 岩尾 憲(浦和レッズ)
 渡井 理己(ボアヴィスタ)
 森田 凛(奈良クラブ)

岩尾憲の冒険は、見守るしかないのだろう。
活躍を期待します。
渡井のポルトガル一部・ボアヴィスタへの移籍は驚いた。我が街のチームもここまできたか、と。
才能溢れる高卒ルーキーを預かり、海外留学や我慢強い起用を通して、チームの主力としてJ1昇格に貢献、そして夢の海外移籍へ。
こういう実績が、さらなる有望株の獲得へと繋がり、将来の好循環に向けた第一歩となるのだ。
ユース出身の森田は、奈良クラブへの期限付移籍・2年目。JFLで2位につけるチームで主力として活躍中。ローンバックはあるのか、はたまた、J3昇格が現実味を帯びてきたチームで引き続き頑張るのか。
引き続き、注目したい。

FW

#9  ムシャガ バケンガ

元・ノルウェー代表の肩書きを持つストライカー。
クロスに点で合わせる動き出しや、スペースを作るフリーランなど、随所に良さを感じたが、2トップで活きるタイプの選手だったか。
シーズン中盤以降はメンバー外が多く、今季末までと噂される契約期間を満了するのではないか。
ゴジカルに、イチ市民として登場し、相変わらずのナイスガイを発揮していたのが、個人的なツボ。

#15  藤尾 翔太

U-23代表に選手され、パリ五輪の主力として期待される、若きエース。初の二桁となる10得点を記録。
個人的・試合前シュート練習時ランキング(主観的な無意味なランキングですいません。)では、「鋭さ」は宮代、「強さ」は河田、「巧さ」はバラルなのですが、彼はそのいずれにも匹敵しそうだと感じる「高いレベルでのバランスの良さ」が特徴的
さらに、前プレも頑張る、プレスバックで奪う、ポストも機能する、と本当に万能
セレッソさん、JFAさん、もう一年、徳島に預けてみませんかね?

#17 一美 和成

怪我で出遅れ、初出場は第16節の横浜FC戦。
時にはインテリオールで出場したり、チーム事情に応じながら、最終的には7得点。
能力的には二桁得点を期待したが、及第点でしょうか。
ポストプレーとカープ力を発揮して、タメを作れる選手だが、いかんせんシャドータイプの選手がおらず、今一つ、得点に直結するプレーまで至らなかったのかも。
だからこそ、来シーズン加入予定の棚橋と、良いコンビ組んで、得点量産なんてことも期待しちゃうんです。

#18 佐藤 晃大

美濃部監督時代を知る、ある意味最古参の選手。
献身的で、ガムシャラなプレーは健在で、H・岡山戦でのクローザー的役割には、多くのサポーターが胸を打たれた。
一方で、2020シーズン以来、ゴールから遠ざかっており、藤田同様、来るべき時は近いのかもしれない。
それでも、みんな歌いたいんだ。
アーレ、佐藤、アーレ×3
佐藤晃大、アレ

来シーズンこそ、歌わせてくれ!

#30  坪井 清志郎

秋田、高知、シンガポールと武者修行の旅を終えて、未完の大器がついにヴォルティスへ帰還。
キャンプレポートでは、右足の破壊力に期待する記事が多く、確かに試合前シュート練習では、おぉっと感じるシーンも。
1トップ、右WG、インテリオールなど、前目のポジションを複数こなしたが、1得点に終わった。
来季に向けて微妙な立場かもしれないが、やはり、高卒生え抜きの選手は格別。活躍に期待したい!

#34  オリオラ サンデー

堪能そうで、でもおぼつかなくて、でも達者な日本語が可愛い、高卒ルーキー。
外国籍の高卒ルーキーということで、熊本のターレスのような活躍に期待!
スピードとパワーは非凡なものを感じたのは、皆さん一緒でしょう。
ぜひ戦術理解を深めて、スーパースターへの階段を駆け上がってくれ!

#39  西野 太陽

序盤のカップ戦では、一定程度の出場機会を得て、ルヴァン・清水戦の玄のゴールにつながるプレーや、天皇杯・柏戦でのゴールなど、J1のチーム相手にも決定的なプレーを見せられた。
一方で、リーグ戦での出番は少なく、見る人が見るとまだまだなのか。
地元出身のエース誕生、なんて響き、素敵すぎるやん?来シーズンこそはスタメン争いに加わって欲しい!

レンタル組
 鈴木 輪太郎 イブラヒーム(CFバダロナ)
 勝島 新之助(ジローナFC)
 武田 太一(FC大阪)

ワディと勝島の活躍度合いはあまり、把握していないが、バレンシアのアンダーチームから、スペイン5部相当のチームへと移籍したワディについては、苦労している様子。
また、2部所属のジローナのBチームに所属して、5部相当リーグでプレーする勝島は、7月の取材記事によると、一定の出場機会を得て、ゴールも決めた模様。
2人とも今後のキャリアをどう歩むのか、チームとしては2人のキャリアをどうチームに還元するつもりなのか、非常に注目度が高い。
一方で、JFLのFC大阪にレンタル中の武田は、リーグ戦でのベンチ入りが確認できず、古傷の具合が思わしくないのか、率直に心配である。
怪我さえ癒えれば、との評で加入した選手だけに、なんとか一花咲かせて欲しい。

まとめ

長文駄文すいませんでした。
ここまでお付き合いいただきましま、あなた様は相当忍耐強い方です。
例年より1ヶ月近く、J2リーグ戦は終わりました。
次はストーブリーグが始まりますが、結局のところ、欧州ーJ1ーJ2というピラミッドの中にいる我がチーム。W杯が終わり、欧州の冬のマーケットと連動したJ1チームが動き出さないと、J1とJ2の狭間くらいで選手のやりとりしている我がチームの主力選手の去就は出てこないんでしょう。
長くヤキモキするシーズンオフが始まりますが、あれだけ狩られても、最終的にはこんなにワクワクするチームを創れるフロントを信じて、気長に待つこととしましょう。
どうか、この駄文が、秋の夜長のお供となりますように。

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