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子どもの習い事から学んだ「我慢」と「忍耐」の違い

今回は、子どもの主体性から考える「我慢」と「忍耐」の違いについて発信いていきたいと思います。

子どもの主体性については前回記事で記しておりますのでよろしければご覧いただけますと幸いです。

皆さんのお子さんは習い事をやっていますか。

保護者の方がやらせるパターンもあれば、子どもからやりたいと言ってやるようになったパターンもあるでしょう。

つまり、子どもが習い事を始めてどうなるかは、何を学ぶかもありますが、誰から学ぶか、また誰と学ぶかによっても大きく変わるので、結果どうなるかなんて分からないから、とりあえずやらせてみて良し!だと思います。

習い事をやめる相談を受けることもよくあるのですが、ここは人それぞれだと思うので、個人的な基準をお伝えします。

子どもが「つまらない」「行きたくない」と1ヶ月言い続けてたら検討に入ります。子どもは一時的な感情で言ってしまうからです。

で、やめたい理由を深堀りして、どこに問題点があるのか探って、改善できそうならまずはそれを試みることが大事だと思います。

うちの長男は学習塾に7年通っているのですが、何度も辞めたいという時期を経て、「親」が考え方に寄り添って「やってみようか」を思わせる働きかけを続けました。今は問題を解ける楽しさを感じているようで「行きたい!」と言いながら通っています。
辞めないで続けていると、本人の中で変化があればいい方向に進むこともあるということですね。

で、この変化があるかどうかは、本人が習い事の中でぶつかっている壁が「我慢」か「忍耐」のどちらかによるな、という気づきがありました。

どんな習い事でも、好きなことでも、ただ楽しく遊んでるだけではいつか飽きます。いかなる習い事においても、楽しいと思えることが大切ですが、より楽しくなっていくためには、習熟度を上げて上達していくって言う過程は必須だと考えています。

その習熟度を上げる過程で、誰でも壁にぶつかるわけです。
この時に我慢と忍耐の違いが発動すると気づきました。

「我慢」はやらされていることへの壁
「忍耐」は自分が楽しいと思ってやっていることへの壁

つまり、外発的な動機か内発的な動機かの違いです。やらされているもの、やる気はないけど、言われて壁を乗り越えようとしてるのは「我慢」、楽しくて始めて、より高みを目指すために苦しい時期を乗り越えようとしているのが、「忍耐」と考えます。

もう1つ、好きなことから続けている例です。

息子は漢字が大好きです。京都へ旅行に行った時には漢字博物館と言う施設2日連続で行きました。そんなに長居する施設ではないと思っていましたが、総滞在時間は5時間。

旅行で2日連続で同じ施設を訪れる事ってありますか?
私はこの時が初めてでした。子どもが1日目、終わって明日も行きたい、明日も行きたいってずっと言い続けるんですね。そして、漢字博物館での楽しみ方も独特。そこにいた子どもたちとは全く違う楽しみ方をしていました。

京都博物館の中には漢字50,000字タワーと言う柱にお経のように、びっちり漢字が書き込まれた大きな柱が、フロアの1階から2階に向けて吹き抜けて伸びています。

じーっと眺め続ける弊息子

息子は持ってきたノートと紙をその柱の横に座って広げて、ずーっと漢字を書き写してるんです。
さっき、京都旅行で何が楽しかったって聞きました。

『漢字博物館で漢字書いてたこと。』
それの何が楽しかったのか聞くと、漢字を書き出すことで、新しい漢字が覚えられるから、と言う回答だったんですね。

柱の前に座り込み漢字をひたすら書き続ける弊息子

それで、つい先日、小1息子は漢字検定を受けたんです。10級と言う1年生終わったタイミングでの試験を受けるかと思いきや、ママと話し合って9級(2年生終了時の知識)を選びました。

最初は受かってやるぜとノリノリでした。ただ、あまり期間もなかったものですから毎日毎日コツコツコツコツ勉強するんです。昔から机に向かう習慣はできていたので、やってはいるものの、今のままのペースで終わらないので、時間を増やしていきました。

その毎日が息子にとっては忍耐だったと思うのです。嫌だ嫌だ!と言ってぐずっている日も珍しくはありませんでした。

それでも彼が諦めずに毎日やり続けたのは、自発的に漢字検定を受けるっていうのを決めたこと、そしてそれが本人が根本的に好きなものだったことの2つだと思います。

これが例えばママからやれって言われたからやってる試験だとしたら、もしくは漢字が好きかどうかもよくわからない状態で受験をしていたら、『我慢』になり途中で勉強をやめていた、もしくは彼の主体性が徐々に削られていくという恐ろしい事態になっていたかもしれません。

結果としては合格で大きな自信になったようです。
今日も文句言いながら8級の勉強を進めていました。

まとめますが
『我慢』か『忍耐』かの見極めは親にかかっていると思います。

今お子様が取り組んでいる事は、自発的なものでしょうか。そして楽しんでいるでしょうか。
習熟度を高めていくことで、より楽しい世界が見えてくると思いますが、そこが本当に我慢ではなく、忍耐としてその壁に向き合えているのかということは、とても重要な指標になると思います。

取り組んでいる時の表情、言動などの姿勢は要チェックです!

ご参考になれば幸いです。

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