建築現場のイメージ
本記事は音声配信の内容を元に
テキストでまとめたモノになります。
本記事のテーマ
①建築現場のイメージ
②一人の行動が全てを巻き込む話
①建築現場のイメージ
建築業界と聞くと、どんなイメージが沸きますか?
怖い人が多い、不良が多い、常識が無さそう、汚い、などなど
世間一般にあまりいい印象を持たない人が多いです。
外から見れば仮囲いの中は何をしているか分からないし
一部の心無い人の行動が取り沙汰されて
「怖くて変な人の集まる場所」と
誤解されてしまっている部分があると思います。
実をいうと私は業界に入るまで、そういった世間のイメージ通りの印象でした。
ですが、いざ入ってみると想像とは少し違いました。
気さくな人、気にかけてくれる人、優しい人・・確かにちょっと怖い人もいますが
思っていたイメージよりぜんぜんいい印象でした。
そこで思ったことは「建築現場だから〇〇」というのは偏見だったんだなということ。
どこの世界でもやっぱり色んな人がいて、良い部分も悪い部分もあります。
世間の悪いイメージが先行しているのは、ほんの一部の人の行動なんですよね。
道端でお酒飲んで騒いだり、汚い作業着のまま電車に乗ったり、歩きタバコしていたり。
たまにこういったモラルのない職人を見かけることがありませんか?
業界からすれば、ほんの一握りの人が悪いイメージを与えてしまっているんです。
こういう少数派の問題は、現場内でも厳しく取り締まりを受けています。
特に大手ゼネコンではその傾向が強く、近隣や第三者に迷惑をかけないように
イメージを悪くしない様に、口うるさいほどに徹底されているんです。
厳しいところでは発見次第、その現場を退場になることろも少なくありません。
建築業界はいい人もいるし、悪い人もいます。
誰かに迷惑をかけるような人は厳しい対処をさせられるし、それは一部の少数派で
多くの人は皆モラルを守りやりがいを感じながら仕事をしています。
②一人の行動が多くの人に影響し、迷惑をかけてしまう
建築現場では、一人の責任はその業種の連帯責任になる場合があります。
例えば朝の時間、現場の周辺で違法駐車をしていて見つかった場合、その人だけではなく業種全体で責任を負わされます。
具体的に、見つかった人が電気工事士だった場合今後の対応として
毎朝の通勤時は電気サブコンが代表して朝の見回りをすることになります。
そしてこういう作業以外の理由が積み重なり、現場での立ち位置も悪くなっていきます。
「また電気屋がなにかやったのか?」「これだから電気屋はだめなんだ」
といった目でみられるようになり
作業中の監視の目が始まり、全体に悪影響が出てきます。
自分だけ良ければいいや、といった安易な考えを持っていると多くの人に迷惑を掛けるだけでなく作業効率にも関わってくるんです。
とはいえ、ここまで厳しいのはおそらくスーパーゼネコンと呼ばれる大手の建築現場くらいだとは思います。実際にはもっとゆるい現場もあります。
でも、どんな現場であろうと一人ひとりのモラルにたいする意識を持つことはとても大切です。
私達職人側は、世間からどうみられているのか、そしてどう見せていきたいのか。
特に、これからの業界を作っていく世代は考えていかなければ行けないと思っています。
③まとめ
・建築業界の悪いイメージは一部の人だけ
・建築業だから〇〇というのは割と偏見
・業界内では素行に関することは厳しく指導される
・現場では一人の行動が業種全体で責任を負わされる
建築業界に興味が出たり憧れる人が、イメージが良くなることで少しでも増えて欲しいと願います。
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