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東京歯科大学の小論文問題の図形説明問題の解説
こんにちは、私立歯学部専門予備校のデンタルアカデミーオンラインの松本です。今日は東京歯科大学の小論文問題の図形説明問題を解説します。
東京歯科大学の小論文試験で出題される図形問題
小論文の試験の中で毎年出題される問題に、提示された図形を描く手順を説明せよ、というユニークな問題が出題されます。
非公開である推薦入試もほぼ同様の問題が出題されてます。今回は例として2023年度の小論文の試験に出題された問題をみてみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1725253195402-DqwCtEq0Lt.png?width=1200)
いきなりこういう問題が出ると面食らいますよね。なんの準備もなければ適切な答案を書ける人はあまりいないでしょう。
ただ慣れればそれほど難しい問題ではないので、ぜひ練習して得点源にしてください。
問題の解き方
まず最初にやるべきことは、図形を構成する要素を正確に把握することです。では問題の図形を構成する要素を書き出しましょう。
1. 一辺が2aの正方形
2. 半径がaの円
3. 正方形の中の縦の長さ2aの線分
4. 正方形の中の斜めの線分
次に、これらの図形がどのように組み合わさっているのか?ということを確認しましょう。図形同士の関係性をみます。
- 円は正方形に内接している。円の中心と正方形の対角線の交点が重なる。
- 縦の線分は正方形の上辺の中点と下辺の中点を結んだ線分。また円の中心を通る
- 斜めの線分は正方形の上辺の中点と正方形の右下の頂点を結んだ線分
あとはまとめるだけです。
一辺が2aの正方形を描く
正方形に内接する、半径aの円を描く
正方形の上辺の中点と下辺の中点を結んだ線分を描く
正方形の上辺の中点と右下の頂点を結んだ線分を描く
これで課題の図形を描くことができます。
なぜ小論文で図形の説明を出すのか?
問題解説は以上ですが、最後になんでこのような問題を東京歯科大学が出すのか考えてみましょう。
私はこの問題は非常に良い問題だと思います。医療の現場でも他の仕事でも物事を過不足なく正確に伝える、というのはものすごく大事です。
これができないと知識も集積できませんし、チームで仕事を進めるのも支障をきたします。
図形を説明させる問題はこの力を測るのに非常に適しています。図形を言葉で伝えるには、抽象化して本質を抜き出し、それを適切な言葉で説明できなくてはいけません。これはまさに小論文で求められる力でもあります。
小論文の練習にも非常に役に立つ問題ですので、ぜひ練習しておきましょう。
私立歯学部専門のオンライン予備校のデンタルアカデミーでは歯学部に沿った小論文の指導も行っております。小論文の書き方がわからない、お困りの方はぜひご相談ください。