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ノートをきれいにまとめることが目的になっていませんか?

こんにちは、私立歯学部専門受験・進級対策のデンアカです。
今日は、皆さんがよくやってしまいがちな間違った勉強法についてお話しします。特に今回は、ノートをきれいにまとめることが目的になってしまうという点についてです。


ノートをまとめることにこだわりすぎる理由

ノートをきれいにまとめること自体は悪いことではありません。しかし、問題は「きれいにまとめること」だけに意識が集中してしまい、実際に頭に残っているかどうかを疎かにしてしまう点です。
ノートを整理してまとめるのに多くの時間をかけると、その行為に達成感を感じ、あたかも「勉強した気持ち」になってしまいます。しかし、まとめることと記憶することは別です。実際にテストや問題を解くときには、ノートを見返すことができません。大事なのは、覚えたことを自分の頭から引き出せるかどうかです。


他の間違いの理由

ノートをまとめることに集中しすぎると、次のような問題が起こります:

  1. インプットばかりになり、アウトプットが不足

    1. まとめることでインプットは行えますが、実際に覚えた知識を「アウトプット」する作業が少なくなりがちです。アウトプットのない勉強は記憶の定着に効果が薄いです。

  2. まとめることに時間がかかり、実際の学習時間が減る

    1. ノートを丁寧に書くことに時間を費やしすぎると、その分、テストや問題を解く時間が減ってしまいます。


改善策:白紙から再生するテスト効果

効果的な勉強法としておすすめするのが、覚えたことを白紙から再構築するという方法です。これは「テスト効果」と呼ばれ、非常に効果的な記憶の定着方法です。

  1. ノートを見ないで白紙に書き出す

    1. まず、ノートを閉じ、覚えた内容を白紙に書き出してみましょう。全てが完璧に書けなくても大丈夫です。重要なのは、自分がどこまで覚えているかを確認することです。

  2. 繰り返し行う

    1. 一度で覚えられなくても、何度も繰り返して「白紙から再構築する」練習をしましょう。記憶が曖昧な部分はその都度ノートを確認し、もう一度再生することで、記憶が強化されます。

  3. テスト形式で学ぶ

    1. 問題を解く、テストを受けるといった「テスト形式のアウトプット」を活用することも、テスト効果を発揮させるためには効果的です。


きれい好きなNさん

以前指導したNさんは、非常に几帳面でノートを完璧に整理することにこだわる生徒でした。彼女は好きなアイドルグループのロゴまでカラフルに描いて、ノートを丁寧に装飾していましたが、実際にテストになると結果が振るわず、悩んでいました。
そこで、Nさんに「白紙から再構築する」勉強法を取り入れるようにアドバイスしました。最初は抵抗があったものの、何度かこの方法を試してみると、「思っていたよりも覚えていない部分がたくさんあった」と気づいたのです。次第に、ノートを整理する時間を減らし、アウトプットに時間を使うようになったNさんは、テストで大きく点数を伸ばすことができました。


まとめ

ノートをきれいにまとめることは達成感を得られるかもしれませんが、実際に学んだ内容を自分の力で再現できなければ意味がありません。白紙から覚えたことを再構築することで、知識が確実に定着します。ぜひ、テスト効果を活用し、記憶を強化する勉強法を取り入れてみてください!


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