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(私立歯学部推薦入試に必須!)そもそも小論文とは?

こんにちは、私立歯学部専門オンライン予備校の松本です。私立歯学部の推薦入試には欠かせない小論文についてです。
小論文の対策をするにあたり、まずそもそも小論文って何?なんのためにあるの?ということを理解しておきましょう。根本的なところをわかっているかどうかで学習効率が大きく変わってきます。

小論文とはあくまで論文である

小はついてますが小論文はあくまで論文です。論文の中で規模が小さいもの、ということですね。

では論文とは何でしょうか?
論文とは、ある特定のテーマについて、自分の主張を論理的に展開し、根拠を持って説得力を持たせるための文章のことです。研究者の仕事は論文を書くことといわれますが、これは研究内容を論理的に説明して自分の主張を論文に書いて世に問うということです。
小論文も論文なので論文といえる最低限の要件を満たす必要があります。もう一度論文の説明をみてみましょう。

自分の主張を論理的に展開し、根拠を持って説得力を持たせるための文章

ポイントは
- 自分の主張がある
- 根拠を論理的に展開して説得力がある
です。この2点が満たされていないものは論文ではありません。

2023年度東京歯科大学推薦入試の例

わかりやすいように例を見てみましょう。
東京歯科大学の2023年度推薦の小論文の問題です。
「歯学部の学生として自覚すべきことを300字以内でのべよ」

小論文になっていない例:
歯学部の学生として、自分が将来どんな歯科医師になりたいかを考えることは重要だと思います。私は、患者さんに優しく接することができる歯科医師になりたいです。歯の治療は痛いことが多いので、患者さんが安心できるように心を込めて接することが大事だと思います。また、歯科医師になるためにはたくさんの勉強が必要ですが、頑張ってやり遂げたいと思っています。歯学部で学ぶことは難しいですが、やりがいがあると感じます。これからも努力して、良い歯科医師を目指していきたいと思います。

小論文になっている例:
歯学部の学生として自覚すべきことは、専門知識の習得に留まらず、医療従事者としての倫理観と責任感を常に意識することである。歯科医師は患者の口腔内の健康だけでなく、全身の健康にも影響を与える重要な役割を担っている。例えば、歯周病と全身疾患との関連性が近年注目されており、歯科医師としては、単に治療を行うだけでなく、予防や患者教育にも力を入れる必要がある。さらに、患者との信頼関係を築くためには、コミュニケーション能力が不可欠である。これらの要素を理解し、自らの行動に責任を持ち、常に学び続ける姿勢が、歯学部の学生として求められる自覚であると考える。

小論文になっていない例は、まず主張が明確ではありません。どちらかというと願望・希望のようになっています。
また根拠も明確ではありません。
それに対して、後者の例は主張もその根拠も明確です。

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