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東京歯科大学2023年度物理の過去問解説 第1回

こんにちは私立歯学部予備校のデンアカです。シリーズ物として東京歯科大学の物理の過去問解説と、予想問題を掲載していきます。本日は第一回です。

電磁気・原子核

問1 以下の文中の①〜⑥に入る適切な語句または数値を選択肢から選び、記号で答えよ。ただし、同じ選択肢を2回以上選ばないこと。

(i) 周囲に何もない空間中に正の点電荷をおく。この点電荷から距離rだけ離れた点Pに及ぼされる電場(電界)の強さはrの (①) 乗に比例し、電場の向きは (②) 向きである。

(ii) 原子核は (③) と (④) で構成されている。元素は、原子核中の (③) の数で決まり、その数を (⑤) という。原子には、(⑤) が同じでも、原子核中の (④) の数が異なる原子がある。これらの原子は互いに (⑥) であるといい、(⑥) どうしの化学的性質はほとんど同じである。

選択肢:
ア -2, イ -1, ウ 0, エ 1, オ 2, カ 点電荷に向かう, キ 点電荷から遠ざかる, ク 点電荷とPを通る直線に垂直な, ケ 陽子, コ 電子, サ 中性子, シ 分子, ス 光子, セ 原子番号, ソ 質量数, タ 振動数, ツ 同位体, テ 同素体

考えてみましょう!

解答

(i) 周囲に何もない空間中に正の点電荷をおく。この点電荷から距離 r だけ離れた点Pに及ぼされる電場(電界)の強さは r の (①)乗に比例し、電場の向きは (②)向きである。

ここでは、電場の強さは距離 r の逆二乗に比例するので、①に入るのは「ア -2(逆二乗)」です。 また、電場の向きは正電荷から放射状に外向きに向かうため、②に入るのは「カ 点電荷に向かう」ではなく、「キ 点電荷から遠ざかる」です。

(ii) 原子核は (③) と (④) で構成されている。元素は、原子核中の (③) の数で決まり、その数を (⑤) という。原子には、(⑤)が同じでも、原子核中の (④) の数が異なる原子がある。これらの原子は互いに (⑥)であるといい、(⑥)どうしの化学的性質はほとんど同じである。

原子核は「陽子(ケ)」と「中性子(サ)」で構成されます。 また、原子の「陽子の数(③)」で元素が決まり、この数は「原子番号(セ)」と呼ばれます。 同位体は陽子の数が同じで中性子の数が異なる原子のことですので、⑥には「ツ 同位体」が入ります。

東京歯科大学の物理の出題内容とレベル

出題範囲は物理基礎・物理になります。基本分野の力学・電磁気・熱力学から満遍なく出題されています。この問題のように原子核も出題されますが、基本事項の知識問題です。
難易度は標準レベルまでで、教科書の例題がしっかり解ければ問題ないです。

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