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なぜ小論文は難しいのか?

こんにちは、私立歯学部専門オンライン予備校の松本です。私立歯学部の推薦入試には欠かせない小論文についてです。
小論文は英語と並んで基本的には必須となっていますが、多くの受験生は英語よりも苦手意識があるのではないでしょうか?今回はなぜ小論文は難しいのか?難しく感じるのか?について解説します。

小論文には自分の主張が不可欠

議論の前にまずそもそも小論文って何?ということを知る必要があります。簡単に言うと、小論文とは「自分の主張を論理的に展開し、根拠を持って説得力を持たせるための文章」です。つまり自分の主張がまず明確になくてはいけません。
詳しくは以下の記事を読んでください。
https://note.com/denaka/n/n92c19ef8467e

自分を出さないことが優先されてきた

日本の小・中・高の学生生活では自分の主張を明確にする場面はほとんどありません。それどころか、自分を出すことは自分勝手なやつ、全体の秩序を乱す行為、のように捉えられがちです。
夏休みの宿題の定番である読書感想文も自分の主張ではなく、対象への共感など感情的な面が重視されています。
つまり普段から自分を主張する場面がないので、いきなり自分の意見を主張しなさいと言われても慣れていないのでどうすればいいかわからないのです。

そもそも人間は論理的ではない

小論文のもう一つの要件は、根拠を論理的に展開して説得力ある文章を書くことです。
これは普通の人は訓練をしないとできません。もともと人と人とのコミュニケーションというのは論理ではなく、感情がベースになっているからです。挨拶をすべきか否か、という話題は定期的に持ち上がるのですが、論理的に考えたら挨拶は不要です。なんの情報もやりとりしてないじゃないか、それによっていいことも悪いこともおきないならする必要はない、みたいな言い分ですね。
しかしこれは多くの人の共感を得られません。挨拶は論理ではなく感情を交換しているからです。挨拶をすることで、私はあなたの敵ではない、あなたのことを好意的にみてますよ、というメッセージの交換なのです。
挨拶のときに、こういう根拠でこうだから私は味方です、みたいな論文のようなコミュニケーションはしないのです。
数学の証明が論理的文章の最も純粋な形ですが、数学の証明も多くの受験生が苦手とします。普段やっていないので訓練しないとできないのです。

まとめ

小論文が難しいと感じるのは、
- 自分の主張をする機会がなかったこと
- 論理的に話を展開する訓練をしてないこと
この2点にあります。
逆に言えば、自分の主張をすることに慣れ、論理的な文章を練習すれば小論文は難しくありません。

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