東京歯科大学2023年度小論文問題の解説
こんにちは、私立歯学部専門予備校のデンアカ(デンタルアカデミーオンライン)の松本です。今日は東京歯科大学の2023年度一般入試の小論文を解説します。
問題
「SDGs(持続可能な開発目標)達成に向けて個人でできる事」について、目標との関係性がわかるように250字以内で書きなさい
解説
SDGsの目標を知っていないと回答できない
SDGsは近年の小論文試験では医療系にかかわらず最も出題されているテーマです。SDGsとは何かについて何も知らないでは小論文を書くことはできないので、必ず事前に知識として勉強しておく必要があります。本ブログでも以下で取り上げてますので、読んでみてください。
この問題では、目標との関係性がわかるように、と指示がありますので、そもそも具体的な目標がわからなければ書きようがありません。目標は以下の17個あるので、この中から目標を選べばよいでしょう。
設問の問いをよくみよう
「SDGs(持続可能な開発目標)達成に向けて個人でできる事」
です。ものすごくよくある間違いとして、個人でできる事でなく、歯科医としてできることを書いてしまうことです。
この問題では歯科医としてではなく、今現在のあなた個人でできることを書け、と指定されています。それにもかかわらず過去の問題で歯科医として何が求められるか?みたいな問題練習をたくさんしている人は、勝手に歯科医として求められていること、と脳内変換してしまい、求められていないことを書いてしまいます。
問いに答える、というのは小論文で最も重要なところなので気をつけてください。以下に詳細の記事があるので気になる方は読んでください。
目標を決めて自分のできることを考える
目標と個人の関係をしっかり書く必要があるので、自分が関わり合いのある目標がよいでしょう。まずエネルギーについての目標を取り上げましょう。
「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」
これに対して自分ができることはなにか?を考えてみます。
電気の無駄遣いをやめる
家族ででかけるときに自動車でなく、電車を使うように提案する
あとはこれを文章にしていきます。回答例です。
「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」というSDGsの目標に対して、個人としてできる行動には、日常生活でのエネルギー使用を見直すことが挙げられます。例えば、家庭内で電気の無駄遣いを減らし、使用していない機器の電源をこまめに切ることができます。また、家族で外出する際に、自動車ではなく、電車などの公共交通機関を利用するよう提案することで、二酸化炭素排出を削減することが可能です。こうした小さな行動の積み重ねが、クリーンエネルギーの普及や環境負荷の軽減につながり、持続可能な社会の実現に寄与します。
他の目標でもみてみましょう。
「全ての人に健康と福祉を」
将来歯科医師になって治療と教育で貢献するために勉強を頑張る
地域の福祉ボランティア活動に参加する
などが考えれます。いずれも目標に対して現在の自分ができること、という観点を忘れないようにしましょう。
この回答例です。
「全ての人に健康と福祉を」というSDGsの目標に対して、個人としてできる行動の一つは、将来の歯科医師として貢献するための準備です。専門的な知識や技術をしっかり学び、患者に最適な治療を提供できるよう基礎を築きます。また、地域の福祉ボランティアに参加し、健康や口腔ケアの大切さを広めることで、地域社会に役立つことができます。こうした学びと実践を通じて、将来、歯科医師として健康と福祉に貢献するための準備を進めています。
コツとしてはまずは実際に自分ができることを書き出し、それがなぜ役に立つのか?という理由を明確にすることです。
是非他の目標でも練習してみましょう。
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