前半シーズンの振り返りと後半シーズンの展望(薄田選手)
DeNAアスレティックスエリートの2人は、7/27に行われたOn Track Nightsを最後に、前半シーズンを終えました。
今回は薄田選手に前半シーズンの振り返りと後半シーズンの展望について語ってもらいます。
前半シーズンの振り返り
前半シーズンを振り返るにあたって、試合結果をまとめてみます。
前半シーズンは悔しい試合が続きました。
自己ベストである1’46”17や滋賀学園の落合くんが記録した1’44”80という記録には遠く及ばない記録ばかりで、試合の度に落ち込んでしまうこともありましたが、弱い自分から逃げずに課題を整理しました。
課題①低強度トレーニングの不足
昨シーズンから今年の前半まで膝の故障を抱えていました。
その状態から8月のパリオリンピック出場に向けて急ピッチで体の状態を仕上げる必要があったので、レースに近いペースでのトレーニングの割合を高くし、ジョグや閾値ペースでのトレーニング割合を抑えていました。
その結果、レース後半での失速が顕著で、自分が目標としていた記録に近づくことができませんでした。
課題②トレーニングの中断
シーズンに入ってからも細かい故障を発症してしまいました。
それによって長期的に計画していたトレーニングを遂行することができず、
トレーニングに一貫性を持たせることができませんでした。
1500mや5000mで世界的に活躍しているJacob選手もトレーニングの一貫性に重きを置いているように、中長距離選手にとってトレーニングを計画通りに遂行することが何よりも重要です。そのような観点からも前半シーズンの僕は準備不足であったと考えています。
課題③レース中のストライド長の減少
今シーズンのレースを分析してみると、自己ベストを記録した2022年シーズンよりもストライド長が減少していました。
これまでの研究で、800mにおいてレース中の高い走速度を維持するためには高いストライド長を維持することが重要であることがわかっています。
これらのことは前半シーズンの僕はスピードを維持するための十分なストライド長を獲得できず、動きに余裕がないために失速してしまったことを示唆しています。
後半シーズンの展望
試合計画は以下のようになっています。
9/23:全日本実業団800m
9/29:Yogibo ACC 800m
全日本実業団では勝ち切ること、Yogibo ACCでは良い記録をマークすることを目標にしています。
前半シーズンで見えてきた課題と正面から向き合って、笑って終われる後半シーズンにしたいです!
後半シーズンでの飛躍を目指す、薄田選手へのご声援をお願いします!
来週は館澤選手の振り返りを公開しますので楽しみにお待ちください!
写真提供 ⒸTWOLAPS様