【超短編小説】人生は舞台?
昔ある街に2人の男女の夫婦が住んでいました。
その夫婦には子供がいました。
その子供はいつも人を助けたいと考えていました。何故、人々は仲が悪いのだろうと思っていて、言った人の役立つ何かができたらと考えていました。
夫は自分を育ててくれた両親を敵視していましたが、一族は神格化していました。知能は低くコミュニケーション能力も低いためいつも死にたいとどこか思っていました。家族ができても夫の両親はそれぞれの一族から憎まれていたのと合わせていつも追い詰めらた環境で過ごしていたため、子供を作ることを避けていました。
妻は愛情が多く育てられていました。たた、人としての感覚が少しずれていて非常に冷静でわざと感情的にならないと表現をすることができませんでした。それに加えて人の顔が分かりませんてました。彼女が結婚した時に友人たちは良かったね普通の人だよと夫のことを表現していました。
そんな夫婦の一族は二人に愛情が伴う子供を作らせることを禁止しました。肉体関係による子供の作成を感じました。
呪いは後の想いから作られるのでしょう。これはオカルトというよりルールによる縛りでした。
しかし、考え方を変えるとこれは肉体関係ではない、養子縁組という方法あるいは人工授精と人工子宮による命の誕生は否定されていません。
そこには妻は肉体を痛める愛情を注ぐことがないからです。夫婦は一族に人口受精と人口子宮により子供を授かる方法を提案され受理されました。
夫の一族は資産家です。ただ彼の母親は悪魔付きでした。分かりやすくいうと多重人格者と呼ばれる精神異常者でした。普通は息子である夫に数十億のお金が引き継がれるはずでしたが、夫の母親は自分可愛さに息子に薬を盛り精神異常者の自分自身を見せつけさせ息子の精神を破壊しました。その後、精神異常者の母を持つ夫はデドックスを行い。なんとか生活が送れるレベルまで回復しました。結果わずかなお金を夫は自分の叔父から渡され一族から半ば追い出されました。
そして一族の彼らは見事に彼に子供を作ることを阻止することに成功したはずでした。精神異常からくる自責の念により作らせないという手法で自ら作るわけがなかったのです。
1番喜んでいるふりをしていたのは、彼の叔父は快く快諾しました。それは叔父である彼のメリットにならないはずなのにです。
この夫婦は回りに子供ができたことに真実味をもたらすために妻は普通の妊婦を装って生活していました。
夫婦の一族は面白い方法を思いつきました。夫がおかしくなった原因は実は薬によるものだったのですが中々死にたいと思っても実行しません。それどころかその夫は世の中にあるあらゆるものを調べて生存するためのいくつかの方法を手にしていました。それでもなお薬の影響から逃れることはできず苦しんでいる彼を一族は嘲笑っていました。一族を代表して彼の叔父が彼の子供にも絶望を与えることをおもおつきました。
その一族は素直で優しい可能性のある家族が憎いわけではないのですが、世の中に適応して万が一にも自分達の手にした資産を食い荒らされるのが本当に嫌だったようです。
その一族から追い出された夫婦は静かに生活をしていました。少ないながら信用できるメンバー、子供も無事に生まれ本当に幸せな生活を始めることになりました。奪うものは奪われてましたのでもう一族は近づいてくることはないと思っていました。
子供が産まれて数年の月日が経ち夫婦の叔父がやってきました。驚きでした、叔父はさりげなく子供にはワクチンを接種させなければいけないと病院を紹介してきました。夫婦は歳をとって授かった可愛い子供なのでそれは感謝してワクチン接種を受けさせました。それは一族の策略だとも知りませんでした。
子供は地域で神童と呼ばれるほどよく学び人々によく尽くして、老夫婦をこの上なく大切にしてくれました。その頃には一つ下の双子の妹を老夫婦は授かっていました。
家族5人本当に幸せな暮らしをしていたのです。
ワクチンの接種を受けて帰ってきた子供の様子がおかしくなりました。急に吐き出して訳の分からない話をし始めました。突然暴れ出すようになり周りの人々は彼らを避けるようになりました。
慎ましく静かに家族5人、人々に世話になりながら上手くやっていたのに突然長男がおかしくなったのです。
夫はすぐに気が付きました。自分の大嫌いな父親や自分がある時に掛かった病気によく似ている。
まさかとは思ったのですが、息子と血液検査を叔父の病院に依頼しました。当然結果は白です。妻の方はどうしてだろうと悩むばかり、夫があえて叔父の病院で間違いがあるはずはないが別の病院に行って検査してもらう。夫婦で話し合いました。別の病院に行った結果、脳に刺激を与えるある種の刺激物が発見されました。それ以降は叔父の病院から連絡があっても忙しいことと必要があればご連絡します。ありがとうださいます。と伝えることにしました。
夫の疑問は確信に変わりました。以前、妻に話したことがありましたが、夫はあることがきっかけで薬物中毒とアルコール依存症になりました。
人格が変わることを感じながら死んでいくような感覚を覚えていました。
その時にデドックスをする方法を色々探した結果、食事を栄養のある3食を作り食べる。よく眠る。そしてある特殊なカプセルに入る。という方式を手にしました。それを息子に行うことにしました。
妻は反対することはありませんでした、彼女も妹たちもインターネットで情報をかき集めた結果夫や父親が調べ体験した方法が最善と気が付いたのです。
それから、役1ヶ月をかけて息子は自分自身を取り戻しました。一旦崩れた周りとの人々と関係の修復は容易ではありませんでしたが、老夫婦と兄妹達は一生懸命仕事をし学業をして周りの役に立つように日々を過ごしました。
そして、4年が過ぎたある夏、老夫婦は3人の子供に神である一族との関係を話しました。
家族はいくつかの約束を決めました。
①復讐はしない。
②降りかかる火の粉は払う。
③一族と極力関わりをこちらからもたない。連絡が来ても「いつもありがとうございます。」とやり過ごす。
息子は本当に驚いた様子もなく、何かを察していました。神と呼ばれる一族や両親のことを恨むこともしませんでした。世の中には悪い奴と良い奴しかいないのでしょう。
ただ、家族は仲間作りをすることを中心に生活をするようにしていました。良き隣人であること、平凡なことを非凡にこなすことを続けました。
定期的に一族から調査は入ります。手紙や葉書による確認です。たまに招待状を送ってきますが、ちゃんと断るようにしています。極力相手が刺激されることのない文章で静かに下手に冷静に淡々とお断りの返事を出し続けました。
神である一族は恐怖や脅威と小さな5人家族をみなしていました。それはそうですよね。薬漬けにした家族の夫の父親は予定どうりに廃人にできたのにその息子にも同じことをやったのにどうゆう訳か薬物中毒の脅威から自力でなんとかしちゃうし、同じようなミスをしないために段取りし用意した病院を上手くすり抜けおかしくなってしまった子供を再生させる。神である一族の自分たちが成し遂げないことをやられればそれは脅威と認識されてしまいました。
結果小さな家族たちは「それなら脅威じゃないですよ」と伝えれば問題ない訳です。家族全員で相手の望む演技をすることにしました。
そうすることで神様は喜ぶ訳です。役10年の時を掛けて、脅威でないことを認識させました。
子供たちも大きくなりました。息子は20才、娘達は19才です。
息子は父親はやる気があるのに薬の影響が残っているのか、記憶力も悪いしたまに寂しそうな顔をすることを心配していました。
母親は人の顔が判別できないことを除いては正直いつも幸せそうな人だったので特に気にしてはいませんでした。
妹達は安定した仲良しでとても楽しそうです。
彼らは辛い状態で生活していましたが、少しずつ改善すしてきました。
それほど難しいことはしていません。状況は良くなっていきました。
自分たちの立場をはっきりさせ、相手が求める役を探して演じることが大切。
個人的な自分は誰?
家族の中での役は?
会社や友人の前での役は?
世界的にあなたはどんな役?
それを全てやり切りました。家族は人生を舞台にしたのです。結果的に全ての配役が決まりました。
そして全ての人はその配役をすることで人生が安定することを知りませんでした。
それを知っていたのはその5人家族だけでした。