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【未来に残したい愛知の祭り】 尾張横須賀祭

愛知の祭り写真集に載せる祭りを紹介するシリーズ。今回は東海市の尾張横須賀祭りを紹介します。この祭りは二代尾張藩主徳川光友公が尾張横須賀に別荘の御殿を作ったことで、それを村人がお祝いの意を込めて祭りを行ったことが始まりといわれます。この御殿は江戸幕府から海軍の基地となる城ではないかと疑いをかけられたため光友公の死後まもなく取り壊されることになるのですが、それ以降も祭りは続けられ、山車が4台曳き回される立派な祭りとして今に伝わっています。(山車は5台ありますが、うち2台は隔年交代で曳き回されています)山車は名古屋型で、それぞれにからくり人形が載っており、その妙技が披露されます。
この祭りの取組みで注目すべきは子供たちの参加への取り組みです。祭りは試楽と本楽の2日間行われますが、前日の試楽では各組対抗という形でお囃子コンテストが行われ大いに盛り上がっています。この写真もお囃子コンテストに出場している仲間を見物する曳き役の子供たちです。

この祭りは子供たちの姿がとても目立ちます。次の祭りの担い手をしっかり育てている印象を持ちます。一方、この祭りは要の楫方は各棒2人1台に8名と厳格に決められており、その役は大変な名誉となっております。横須賀の町は狭い道が多く、山車の曳き廻しでは、ひんぱんに「どんでん」を行います。どんでんはこの祭りの見どころであり、掛け声とともに出しが担ぎ上げられる様子はたいへん勇ましいものです。

要所でのどんでんは、たくさんの紙吹雪が舞い、とくに本楽の宮入り前のどんでんは大変な盛り上がりを見せます。そして最後にこの祭りのもう一つの見せ場となっているのがからくり奉納です。弓引き童子のからくりや倒立唐子のからくりなどまるで人形が生きてるかのように動きます。


横須賀の祭りは9月下旬の週末に行われています。この祭りがこれからも盛大に行われることを願っております。



現在、制作中の愛知の祭り写真集は2023年5月の出版を予定しています。そして10月下旬から、この写真集を全小中学校に寄付するクラウドファンディングを企画しております。こちらのFBページで進捗を随時発信します。

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おことわり
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