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兄ぽこが地上から仰いだ宇宙には、ピーナッツくんという星の欠片が見えた【Walk Through the Stars】

2022.06.01にピーナッツくんの3rd Album
「Walk Through the Stars」がリリースされました。

マジで最高すぎた。

何が最高なのか、今の気持ちを頑張って言語化していきます。
(あくまで今の気持ちなので、また時間が経ったら別の感想が出てくると思います。インタビューとかも楽しみです)

※クソ長いので目次から好きなとこだけ読んでいただければとおもいます。

3rd Album
 「Walk Through the Stars」

全体的を通して「地上と宇宙」を行き来しているような感覚になるアルバムでした。
地上にいるのは兄ぽこ(ピーナッツくんのご主人様)で、宇宙にいるのはピーナッツくん。

今回の3rd Albumは「兄ぽことピーナッツくん」で世界観が形作られているのだと思います。

音楽としてはエレクトロニクス、全体的に爽やかなトラックだなという印象です(宇宙だからね)。

アルバムリリース直前のスペースでピーナッツくんが言っていた
「僕らのことをずっと追いかけてくれた人にこそ聞いて欲しい」
という思いが分かるような、そんなアルバムでした。

私はまだ新参のおともナッツ&里の民なので、噛み砕けていない部分もあるかもしれません。
今後も2人を応援し続けていきたいです。

1.Roomrunner!

5.21の「POP YOURS」でも披露したRoomrunner!
アルバムの開幕に相応しい爽やかで盛り上がる曲です。ライブでもめちゃくちゃ盛り上がりそう。

おそらく動画企画の罰ゲームである「毎日6000歩歩く」ためのルームランナーが元ネタなのかなと思います。

アルバムリリース直前にやってたトンチキスペースは伏線だったという訳です。
(スペース内でルームランナー走るぞぉ!!→1分もしないうちに疲れたから辞める、を繰り返していた。ヤンジャンの実況とかもしてた。詳しくは #豆スペース にて)

2.Fulltracker

めちゃくちゃ可愛い曲。
UndertaleとかMOTHERのような8bit時代のゲーム音楽を感じます。

これまでのVtuber活動で使ってきたものを中心に組まれたリリックは、ファンならクスッとしてしまう仕掛けがたっぷり。
タイトルのFulltrackerとは、もちろんフルボディトラッキングのこと。

ピーナッツくんがフルトラでぴょこぴょこ動く時のような可愛い雰囲気が表現されてて、
ピーナッツくんとしてぬるぬる動くことの出来る感動と、喜びが溢れているように感じました。

3.Makeup

ピーナッツくん、という器について歌い上げる曲。
宇宙にいるようなサウンドが、現実とバーチャルの境目にいるような感覚を抱かせます。

曲中に出てくる「ぼくときみ」は兄ぽことピーナッツくんです。
どっちが「ぼく」でどっちが「きみ」かはその時その時によって異なります。
でもどっちかと言うとこの曲では「ぼく」が兄ぽこ寄りかな?

Made in さえき それに heart in
これぞまさに これぞまさにって

さえき とはピーナッツくんボディのモデラーであり、Vtuberでもあるさえきやひろさんを指しています。

言うまでもなく、兄ぽこは本当にピーナッツくんの器が大好きで、さえきさんに感謝しているのでしょうね。
たまに「イケメンになりたかった」とか言ってますけど、根底にある強い愛情と誇らしさが感じとれます。

パラレルの世界に見た
星の欠片で Make up!

パラレルの世界(平行世界)がピーナッツくんの世界だとすると、星の欠片=ピーナッツくん…?

兄ぽこにとって、ピーナッツくんは星の欠片のような存在なのかもしれません。

4.KidsRoomMan

曲についての感想は以下記事内のKidsRoomManの項をご参照ください。

アルバムを通して聞くと、完全に兄ぽこ視点の地上での曲ということに気付かされました。

イメージとしては夜ではなく黄昏時。
寂寥感と「やってやんよ」って気持ちを抱えながら、自室の窓から夕闇の空をみつめる兄ぽこの情景が思い浮かんできます。
ジャケットがまんまイメージですね。

きっとこの時ピーナッツくんは地上に居て、兄ぽこの部屋で寝てる。

5.KFC

「グミ超うめぇ」系譜の曲。

KFCへの熱い思いをピーナッツくんがちょっとセクシーに歌い上げるので、ドキッとしつつ脳がバグります。なんでだよ。

グミ超うめぇもそうだけど、ピーナッツくんはやたらとぐるナイに拘りますね。
美味しいものはみんなぐるナイに出て欲しいもんね。5歳児本当に可愛い。

「ケンタッキー⤴︎ ⤴︎⤴︎」のところが超気持ち良くて好きです。

6.PEEPEE

読み方は「ピーピー」じゃなくて「ぺーぺー」です。

ぺーぺー…
未熟者や、取るに足らない人・物などを指す表現。ぺいぺい。ぺえぺえ。
Weblio辞書 国語より

Vtuberとして活躍しているピーナッツくんでも、HIPHOPの世界ではまだまだ未熟者なんだ!やるしかないんだ!ということを歌った曲です。

POP YOURSの直前の動画でもそういったことを言ってましたね。

イントロの時点で「やべぇとこに来ちまった」感が伝わってきます。

「やべぇとこに来た」からには取り繕ってそれっぽく振る舞いたいけど、
結局取り繕ってもダメだ、中身で勝負しないといけないんだ、という苦悩が歌い上げられています。

あの時行ってたミシガン州でも
中身で勝負したから言われたあのcool

どこかの動画において、以下のエピソードが披露されていました。


留学先で不良に絡まれた兄ぽこ。
「なんの曲聞いてんだ?」と小突かれ、
正直に答えたところ、「cool!」と返された。


上記の歌詞はこの体験から感じ得たものを歌っているのではないでしょうか。

7.TotaKK

ピーナッツくんのリリックセンス大爆発なのがこの曲。

TotaKKとは、ゲーム「どうぶつの森」シリーズで名高き犬の路上シンガー「とたけけ」を指しています。
どちらかと言うとシンガーのとたけけというよりはDJ.KKをモチーフとしているかもしれない。
(語感だけ拝借した可能性もある)

イントロからゲーム音楽っぽさを感じさせますが、ピーナッツくんは一貫して低めの声で歌っておりその対比が心地よいです。

とたけけの声がサンプリングされていることに一抹の不安を覚えつつも(手首からマンゴー事件を思い出す)、この歌い方はちょっとどうぶつの森の喋り方っぽい。

リリックの気持ちよさが重視された曲だと思います。

8.Tamiflu(feat.チャンチョ)

今回のアルバムの中で唯一チャンチョがFeaturingされたこの曲。
「KidsRoomMan」や「respawn」と並んで先出しされた曲となります。

一時期幻覚等で問題になったインフルエンザ特効薬のタミフルを題材とした、そういう意味ではラッパーっぽい?曲でもあります。

チャンチョのウィスパーボイスも相まって、熱の時に見る夢のような浮遊感、ガンギマリした時のような思考の発散みたいなものを感じます。
(お酒でしかそういうふうになったことはありませんが…)

時折入るノイズが幻覚の中で覚醒しかけた時に見る現実の断片を表しているようで、少しゾクッとさせられる曲です。

9.respawn

こちらも先出しされた曲。メロウなサウンドがノスタルジーを掻き立ててとても心地よいです。

適当なラクガキから びっくりするよなコンビ
ぼくらロックマンエグゼのように
走って飛び込んだよ till morning

これは今回のアルバムの中では珍しく、ぽんぽこちゃんの存在を少しだけ感じました。

所々に幼少の頃を歌っているような歌詞があり、二人で遊んでいたのがそのまま大きくなって
ぽんぽこちゃんとピーナッツくんとして実家にrespawnしたことを歌っているのかな、と。

遠回りをする路地 僕らだけ少し居残り

たまに、ぽんぽこちゃんって兄ぽこにとってどれだけの光なんだろうって思うことがあるんですよね。
二人で居残りするならそれはそれでいいやって思えてるのかもしれません。

10.Youngpixar

兄ぽこの溜息から始まり、ピーナッツくん、チャンチョ、兄ぽこで歌声が回されていく構成。

バチッとしたパーカッションが効果的で気持ち良い

散々これまでのアルバムでも表されてきた兄ぽこの閉塞感が、この曲にも表されているようです。
冒頭の兄ぽこ溜息は疲れたときの溜息というよりは、吐き出して楽になりたいときの溜息のように聞こえます。

ぼくの頭の中の
Friends よろこびのなか
Friends よろこびのなか
Friends よろこびのなか

歌詞やタイトルを見るに、特にアニメを作っていた頃の兄ぽこについて歌っているのかな、という印象。
自分のアニメキャラに凄い愛を持って接しているんですね…。

Cパートでは突然雰囲気が変わります。
閉塞感に囚われつつも、走り続けて行きたいという兄ぽこの気持ちが表されているのではないでしょうか。

11.PetbottleRocket

「KidsRoomMan」で兄ぽことして自室への愛着を歌っておきながら、ピーナッツくんとして世界の広さへの喜びを歌い上げた曲です。

Kids roomより もっと広い
世界を見据えて動いてんだ
ここはopen world
ここはopen world

社会人として疲れきって、精神がすり減って傷ついていた兄ぽこを創作の世界へ連れ出したのは間違いなくピーナッツくん。

世界へ飛び出す不安と、その不安すらワクワクのひとつにしてしまうような力強い爽やかさがこの曲にはあります。

24時間を抜かして 続きの続きを進んでった

これまでのアルバムの曲では直接的に「ピーナッツくんの終わり」を感じさせるものがありましたが、
今回は「続き」を歌ってくれました。

それだけで個人的には泣きそうになります。

12.Walk Through the Stars

この曲のの「ぼくときみ」も兄ぽことピーナッツくんのことかなと思います。
「Makeup」では「ぼく」が兄ぽこ寄りだったのに対し、今回の「ぼく」はピーナッツくん寄りです。

2人で手を取り合って駆け抜けていく様をキラキラに歌い上げるピーナッツくん。
その爽やかさ、気持ちよさには兄ぽこの抱える閉塞感は微塵も感じられません。

くだらないことばっか 2人で話してたいんだよ

世界に2人ぼっちでいる今このときを大切にして駆け抜けたいんだ、というピーナッツくんの強引さにも似た強い気持ちが伝わってきます。

「今を大事にしたい」ことを表明することで、婉曲的に「終わり」を感じさせてくるのも、今までの曲のことを考えると胸がキュッとなります。

13.DR_0000_0212.wav

おそらくですが、このタイトルはTASCAMのレコーダーDRシリーズのデフォルトファイル名が元ネタになっています。

「DR_0000_0212.wav」の形式だと日付けタイプのファイル名ではないため、レコーダーの212番目のファイルがこのトラックなのではないかと。

もしかしたらこの212個の音声ファイルがアルバムを構成するメモとして活用されたのかもしれません。
良いメロディやリリックを思いついた時に録音していたのでしょう(だから環境音が入ってる)。

伝わらない心の 伝わらない心を

「Walk Through the Stars」でピーナッツくんがキラキラに歌い上げたリリックを、兄ぽこが道を歩きながら穏やかに歌います。

夜、帰り道、車の通る中、宇宙へ行ってしまったピーナッツくんのいる空を見上げる地上の兄ぽこ。

「Walk Through the Stars」とは違い、このリリックにラップで応えてくれるピーナッツくんはいません。

アルバムをこのトラックで締めることで、ちゃんと現実に戻ってこれた感を演出しているのかな。

ともすれば兄ぽこが泣いてるようにも聞こえるけど、決して悲しさとか寂しさだけが込められているわけではない。そう感じます。

ピーナッツくんは宇宙で遊び疲れたらまた戻ってきてくれるから、今日はおやすみ。

最後に

先出しされた曲たちを聞いていたときは、穏やかでメロウな曲中心なのかな〜と思っていましたが実態は違いましたね。

先出しされていたのはどちらかと言えば兄ぽこ寄りの曲。ピーナッツくん寄りの曲は出されていませんでした。
ピーナッツくんはピーナッツくんとして(エンタメとして)出したい、という確固たる意思みたいなのがあったのかもしれません。

まだまだ全然聞き込めてない、噛み砕けていない部分も多くあるので今回はこの辺にしてまた周回してきます。

ピーナッツくん3rd Albumリリースおめでとう。
スペースで言っていた通り告白させてくれ。

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