2021年09月20日週 目がすべる日々、『はしっこアンサンブル』、岡田斗司夫『オタク・イズ・デッド』
9月13日から9月26日までの読書に関する日記・備忘・そのほか。読めなくて短め。
本を読んでも目がすべり頭に入らない。
普段なら少し我慢して押し進めれば、“ゾーン”に入って読めるようになるのだが、どうも様子が変だ。こういうときは無理しないほうがいいに決まっている。できるだけ頭は使わない。
木尾士目『はしっこアンサンブル(7)』
そんな中、木尾士目『はしっこアンサンブル』の最新刊を読んだ。工業高校の合唱を扱ったこの作品、音楽系マンガの中で「良い」と思っている2つの中のひとつ。かなりいい線をいっている。毎巻揺さぶられるし、何よりも音の圧の表現が秀逸。
劇中の合唱曲を知りたくてYouTubeを検索したくなる。しかし、大抵イメージと違ってガッカリすることがわかっているので我慢。マンガの感動はマンガのままに。こういうマンガはアニメ化も映画化も音楽表現を「どうするか問題」があって難しい。小説の映像化の問題と似ている。
「良い」と思っているもうひとつは続刊を読んだときに取り上げよう。
岡田斗司夫『オタク・イズ・デッド』(YouTubeより)
岡田斗司夫はレコーディングダイエットの辺りで離脱した儂だが、2006年新宿プラスワンで行われたトークイベント動画を見た。オリジナルは長いので切り抜きを貼り付けておく。それでも1時間以上の長尺。
感じていた儂の疑問が氷解した。
「アニメが好き」と臆面なく言える若い人がここ12、3年出てきたことに気づいていた。儂の世代だと公言するに憚れていたのに。また、憚れた儂ら世代でもアニメを見る層がぽつぽつ現れてきている。儂もそのひとりだ。
ここで言っている「死んだオタク」は知性や使命感、行動力を持った第一世代、第二世代のオタクで、そのことを岡田斗司夫は「うれしいけど悲しい」と語る。ちょっと感動的なトークだった。
儂世代のオタク気質を持っている人に見てもらいたい。