ランニング学会講習会「バイオメカニクス」
ランニング学会認定指導員養成講習「バイオメカニクス」の講義動画を視聴しました。ランニングスキルのための力学の話はとてもわかりやすくて興味深かったです。講師は電通大の岡田英孝先生。防備録として興味深かった点をまとめます。なお、ランニング学会に入ると指導員養成講習(全7回)を1回1000円程度で受講できるのでとてもお得ですね。
接地技術
1.良い位置で接地する。接地距離を小さくする(重心の近くに着地する)。
2.接地足にしっかり乗る。すねを前傾して乗り込む。膝と足関節(足首)を固定して、衝撃に負けないようにして、床反力をしっかり受けとる。
3.蹴り過ぎない。蹴るのではなく(膝関節、足関節は固定)、乗り込む(股関節は伸展)する。リカバリー技術
1.足を後ろに残しすぎない。足関節を伸ばさない。足をお尻に引き付けて(脚をたたむ)、太ももを素早く前にもってくる。
脚をたたむのは慣性モーメントを小さくして、角速度を早くするため。
2.下腿(すね)を振り出しすぎない。下腿を上げようとせず、下腿を意識的に伸ばさない。大腿を振り戻しながら接地する(積極接地)。これは、接地時の足速度と重心の速度差を小さくするため。動きのトレーニング方法
1.基礎的なドリル(マック式、バウンディングなど)
2.自分の欠点是正のためのオーダーメイドドリル
3.アシステッドドリル。下り坂走や牽引走など
4.主観(自分のイメージ)と客観(コーチ、ビデオ等)を一致させる。
5.きつくなってからの意識の持ち方を変える
6.良い動きで多く走る。意識を持つために余裕のある速度で練習する。
7.本練習の後、オーダーメイドドリルや流しで動きを修正して練習を終える。意外だったこと
1.マラソントップランナーでForefoot接地なのはわずか3%、Midfootが30%、Rearfootが大半で67%(ロンドンマラソン2017)
2.中長距離では、パワーは走速度の決定因子ではなく、ランニングエコノミ―(有効性=パフォーマンス/力学的エネルギー)が大切。
自分の技術が悪いところ接地技術
1.乗り込む時にすねが前傾せず、膝が少し曲がってしまい、床反力を吸収してしまう。
2.膝と足関節を使って地面をやや蹴っている。リカバリー技術
1.足が後ろに残ってしまい、折りたたんで素早く前にもってこれていない。
2.積極接地ができていない。大腿を振り出し終わったときに接地している。これでは大ブレーキになる。
これからの練習で上記のことを確認して走ってみたいと思います。
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