2022年春夏 買えなかった服
ファッションにおけるヒヤリハットの法則
服好きは簡単に破産する。欲しいものがこの世に多すぎることがいけない。僕も社会人1年目にほぼ破産した。
古くはハインリッヒが重大事故発生確率の法則として「重大事故1件に対して、29件の軽傷事故と300件の無傷な事故(ヒヤリハット)がある」とまとめ、今日この「1:29:300」はマーケティング等他の領域にも応用されている。
これは度を超えた例えと応用になってしまい批判は厳粛に受け入れるが、冒頭で挙げた通り服好きは簡単に破産できる。1件の破産に対して329件のヒヤリハットがある。ここで言うヒヤリは「ふぅ、つい財布の紐が緩くなってしまうところだった」と購入一歩手前で踏みとどまった様あるいは断腸の思いで廉価なもので代替した様を指し、ハットは「お、これいいじゃん」と未知なものに惹かれた様を指す。
破産しないよう収支の均衡を図ったが故に、一歩踏みとどまった、別のもので代替した、惹かれたが買えなかった服の方が買った服よりも圧倒的に多いだろう。
そういった買えなかった服は怨念として私の周りを常に周っているので、ここでまとめることで供養する。
①Auralee WASHED FINX TWILL SHIRTS
Auraleeは毎シーズン綺麗なシルエットのシャツを作るのだが、特に今季のグレーは発色が特に良かった。本当に発色が良い。
日比谷、代官山、六本木、どのセレクトショップに行ってもこのシャツは売っていたので、何度も見る羽目になって辛かった。
通常ならば即購入していたのだが、
https://note.com/demuboy/n/n1bebebd058ef
ここで記載したTEATORAのセットアップとDoubletのパーカーを購入してしまっていたので、泣く泣く断念。
②beautiful people × Converse ALL STAR 100 GORE-TEX CHUNK Z HI
好きな言葉は?と聞かれると「GORE-TEX」と答える諸氏も多いだろう。
そう、生地にGORE-TEXが使われているのがこのALL STAR。
通常のALL STARと比べると若干ソールが分厚く、サイドジップがある点が異なり、どちらも良いアレンジだと感じた。
これは一度試着してみたかったのだが、Beautiful peopleの店舗で在庫がすぐになくなってしまったようで、お目にかかることは叶わなかった。
③JILSANDER Medium Tangle - Brown
JILSANDERのTangle Mediumサイズは通年Blackのみ発売されており、公式サイトにも現在はBlackのみ掲載されているが、22SS向けにややアンティーク基調のBrownが発売していた。
このご時世に「漢くさい」と表現してしまうと何かと問題になる可能性はあるが、貧弱な語彙しか持ち合わせていないのが悔やまれた。しかし40代以上のオジ様が持っていると如何にも映えそうな、そんな雰囲気を感じられた。
サイズは高さ19cm、幅31cm、タブレット端末と文庫本数冊が入る程度で、休日のカフェ活動にピッタリだと手に取ったのだが、
価格が¥151,800なので、泣く泣く諦めた。
このBrownは4/21現在ネットでリサーチしたところほとんどHITしなかったので、直営店に行ってみるしかない。私は4月上旬に有楽町の阪急メンズ館で観測できた。
④Maison MIHARAYASUHIRO スニーカー
毎年出ているMIHARA氏のスニーカー。特に22SSはその種類も豊富で、かついくつかのショップで特集が組まれており、力が入っているように感じる。これを買えなかった理由としては、どれにするか逡巡し過ぎて決めきれなかったことにある。年収が倍あれば、悩むことなんてきっとなかっただろうに(反実仮想)。
終わりに
こうしてNoteに供養してやることで、快楽の谷に落ちまいと岸壁で踏みとどまることができた。
序文、少し面白みのあるものを書こうと意気込んで捻り過ぎたが故に冗長だったなと反省している。
他にもウィンドウショッピングをする中で手にとった商品は多いので、いずれまたまとめることとする。