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「それいけ! ゴールドバーグ家」推しエピソード紹介(β版)

 80年代アメリカンアトモスフィアを現代的テイストでプライムタイムに再現する、ABC系のファミリーシットコム「それいけ! ゴールドバーグ家」。日本での視聴環境が整ったら未見エピソードも含めて見直して、おすすめの回をまとめていこうかなー……なんてのんきに考えていたのだが、新シーズン放送も旧シーズン配信も、2020年夏現在まったく音沙汰なし! いいかげんしびれが切れたので記憶にある範囲で書き留めて、あとは流れで随時追加・更新していくよ!

 ドラマの概要は ↑ の記事を参照のこと。noteはSEOが優秀すぎて、「ゴールドバーグ家」で検索するとTOKYO MXの公式HPとWikipediaの次にこの記事がヒットしてしまう。なんだか申し訳ない(だったらせめて内容を推そう! と思った一面もあります)。

 対象としたのは日本で放送済みのシーズン5まで(本国ではシーズン7まで放送済み。シーズン8は10月から開始予定)。諸事情により2話分だけ未見なので、その点お含みおきを。話数表記は国内放送時のそれに準拠する。

 ではやっていきます。

シーズン1・8話「向かいのお上品ファミリー」
THE KREMPS

 近所に引っ越してきた常識人一家・クレンプ家の目を通して、ゴールドバーグ家のバイオレントな暮らしぶりが浮き彫りになる回。クレンプ家の次男チャドとアダムが意気投合するシーンは、オタクとオタクが通じ合う喜びが短いやり取りの中に溢れていてグッとくる。
 本物のチャド・クレンプ氏は今でもアダム氏と交流が続く大親友。この回にカメオ出演したのち、シーズン4以降は自分の父親役としてちょいちょい顔を出すようになる(アダムの友人知人によくあるパターンだ)。

クレンプ家の家業である生花店のHPはこちら。ドラマの時代からめちゃくちゃ事業が成長してる。チャド氏の寄稿もあるぞ。


シーズン1・11話「感謝祭はポジティブに」
STOP ARGUING AND START THANKING

 ダン・フォグラー演じるマービン叔父さん初登場回。彼のダメさ加減を象徴するアイテムとして、倒産ネタまで使い倒されるデロリアンが最高。


シーズン1・18話「僕らだってグーニーズ」GOLDBERGS NEVER SAY DIE!

 大人アダム氏は2020年現在もガチで「グーニーズ」続編立ち上げに奔走しており、当然本エピソードの仕上がりもガチガチのガチ(クレジットのフォントまでグーニーズ仕様だ)。もし実現したら伝説回になること請け合い。


シーズン2・10話「ボクたちの恥ずかしバトル」DANNYDONNIEJOEYJONJORDAN

 子供達の思い出の品の処分をめぐり、両親の対立が激化。ママが常識はずれの陰謀に手を染める一方、偶然出土したエリカ姉ちゃんの黒歴史ビデオが弟たちの下剋上を促す。ダブルプロットがどっちも面白いの最高ですね。
 かつてエリカがハマっていたニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックを姉ちゃんいじりのネタにするうち、アダムとバリーは逆にその魅力に取りつかれていく。このドラマは誰かのエンタメ愛を決してないがしろにしないのだ。


シーズン2・14話「バリーはある朝突然に」
BARRY GOLDBERG'S DAY OFF

 ジョン・ヒューズ青春映画リスペクト回の一本(「ときめきサイエンス」回まである。よっぽど好きなんだなアダム氏)。元ネタを知ってるみんながバリーの映画ごっこに付き合ってくれる優しい展開。ラストのアダムのセリフも、彼のクリエイター志向を反映していい感じ。


シーズン2・16話「オトナの男になる日」
THE LOST BOY

 パパはふだん不愛想な分、子供たちを気遣うだけで株が上がるからズルいな! ベースボールスタジアムではぐれたアダムを探そうとするも、係員に息子の特徴をなにひとつ説明できず狼狽するさまがせつない。普通にいい話として終わったかと思いきや、最後のホームビデオパートがオチとして完璧に機能する。


シーズン3・20話「オタク・チームをぶっつぶせ!」
DUNGEONS & DRAGONS,ANYONE?

 以前の記事にも書いたD&D回。ママが当時のデマどおり悪魔崇拝ネタを披露してくれるのがポイント高い。


シーズン3・21話「ポニーテールに恋して」
RUSH

 ハイスクールで独自の存在感を放つ変人キャラ、ジョニー・アトキンス(スピンオフシリーズ「Schooled」にも出てる)。彼にカナダのプログレバンド「ラッシュ」を勧められたエリカは一発でハマり、勢い余ってジョニーと付き合うようになる……ってそうはならんやろ! 一方、アダムからママの寵愛を奪おうとするバリーもヤバい。お前なんでそれを欲しがった?

 エリカと親友レイニーがラッシュの楽曲をカバーするシーンが見どころのひとつ。二人とも中の人が音楽活動してるので、ちょいちょい「歌回」があるのだ。


シーズン4・10話「スペシャルな贈り物」
HAN UKKAH SOLO

「スター・ウォーズ ホリデー・スペシャル」の録画テープを手に入れたアダムはそのスカムすぎる内容に打ちのめされ、自身のエンタメ愛すら疑い始める。落ち込む孫を見かねたジジは、ジョージ・ルーカス製作総指揮の新作映画にアダムを誘う……かの悪名高き「ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀」に! アイエエエ!
 とはいえ、最終的にエンタメ愛は不滅なので実際ごあんしんです。ホリデー・スペシャルで先行登場したボバ・フェットと同じ武器を「マンダロリアン」の主人公が使ったときは、大人アダム氏さぞかし喜んだに違いない。

アダム氏のスターウォーズ作品ランキング。「マンダロリアン」を入れるなら3位(「新たなる希望」の次)だそうな。大好きじゃん!


シーズン4・16話「もうひとりのアダム・ゴールドバーグ」
THE KARA-TE KID

 以前の記事にも書いた「ベスト・キッド」回。ラストバトルでヒロインムーブするママや、「一見ただの雑用にしか見えないカラテ修行」と勘違いしてホンモノのただの雑用に邁進するアダムとバリーが絶妙に面白い。この兄弟、あほな事する時は波長が合うんだよな。


シーズン4・21話「ボクのスーパー姉ちゃん」
FONZIE SCHEME

「トランスフォーマー・ザ・ムービー」を履修してから見ると旨味が倍増。スタン・ブッシュ好きすぎだろアダム氏!(他のエピソードだけど「キックボクサー」の主題歌まで使ってる)


シーズン5・5話「スターウォーズVSスタートレック」JACKIE LIKES STAR TREK

 記念すべき100話目は、スターウォーズ大好きアダムとスタートレック大好き彼女・ジャッキーの対立話。ちなみにこの二人、「指輪物語」を読破したか否かでも意見が分かれる(当然アダムは読破できなかった方だ)。「賢者の贈り物」めいたラストにほっこり。


シーズン5・11話「結成! ママ友JTP」
THE GOLDBERG GIRLS

 JTP(The Jenkintown Posse)はバリー率いるボンクラ男子グループの名称。「ポッセ」と言うわりにヒップホップ要素は希薄で、どちらかというとかすかべ防衛隊のハイスクールバージョンに近い。そんな彼らと低次元のしのぎを削るビバリーのママ友グループだが、最後は子供たちのためにビシッと決める。ラストのカメオ出演を見逃すな!

 ひとまずこんなところで。再チェックのうえで追加したいエピソードも多数あるので、どこでもいいから配信してほしい。そして何より、シーズン6以降も視聴できる日が来てほしい……。

(つづく)

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