《分割版#4》ニンジャラクシー・ウォーズ【ゴッデス・セイブ・ザ・マーチャン】
【#3】←◆#4◆「ハッ、ハッ、ハッ」枯野を掻き分け、パオは走り続けた。両手に抱えた黄金像の重さが全身の筋肉を苛み、肺と心臓が悲鳴をあげる。だが、身体の苦痛と裏腹に、彼の心は清々しかった。「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ……」湧き出した涙が幾筋も頬を流れ落ちる。
パオはようやく気付いたのだ。過去から現在に至るまで、神マニヨルのまなざしは絶える事なく己の上に注がれていたのだと。天罰? なくて当然だ。善行も悪行も、神の前には平等なのだから……そして今日、神はついに岩山の奇蹟を顕わされ