映画を観た記録91 2024年5月26日 　　　コード・ジェファーソン『アメリカン・フィクション』

Amazon Prime Videoでコード・ジェファーソン『アメリカン・フィクション』を観る。
本作品は、日本では劇場公開されず、Amazon Prime Videoで独占配信中の作品である。独占配信するほどの作品かどうかは、ご覧になってから各自、判断していただきたい。
監督は、Netflixで脚本をいくつか書き、そして本作で長編デビューしたアフリカ系アメリカ人である。
物語自体は、ステレオタイプな黒人像を描くのが嫌いな黒人小説家である「モンク」が、冗談で書いた通俗的な黒人を登場人物にした小説を書き、エージェントを通じて、出版社に売り込んだところ、75万ドルの高額の値がついてしまう。あれよあれよというまに映画化も決定し、「モンク」が困惑する、という話である。
本作品でなかなかよいセリフがある。「白人は免罪符を求めているだけだ。」白人が黒人の悲惨な状況を読み、共感したとしても、「免罪符」なのである。本作は、黒人差別を告発しているのではなく、一個の人間である黒人を通して描いたユーモア映画である。
肩の力を抜いて観るには良い映画です。