映画を観た記録255 2024年12月31日 セドリック・クラピッシュ『猫が行方不明』
Amazon Prime Videoでセドリック・クラッピッシュ『猫は行方不明』を観る。
猫が行方不明になったというだけで映画が一本できてしまっている。アイデアの勝利ですね。
ゲイのルームメイトと暮らす女性主人公・クロエは、休暇で旅行に行くので、マダム・ルネに猫(名前グリグリ)を預け、出かける。帰ってきたら、猫が行方不明とマダム・ルネに伝えられて、猫をパリの街中、探し回る、というだけのストーリーがなぜ、面白すぎるのか。
パリの街並みを路地から路地、商店街、工事現場にはグラフィティアートが描かれている、パリの街並みがリアルに映し出されていく。猫探しを助ける人々も、猫好きのおばさんたち、ジャメルという男、愛すべき人々が猫探しをしていく。
面白いシーンは、クロエが部屋にいると、背景でカーテン窓越しにゲイセックスをしている姿が映ったり、クロエはレズの女性に言い寄られたり、とても面白いです。
とても健康的な映画。僕はレオス・カラックスより、セドリック・クラピッシュの健康的なセンスを買います。
とても人間的な心暖まる大傑作です。