映画を観た記録107 2024年6月23日 オスカル・カタコラ『アンデス、ふたりぼっち』
Amazon Prime Videoでオスカル・カタコラ『アンデス、ふたりぼっち』を観る。
南米ペルー、標高5000メートルのアンデス高地人の老夫婦による先住民アイマラ族の生活を劇映画として作った映画である。当然、出演している「俳優」はプロではない。
老夫婦は、都会に出て行った息子の帰りを待ちわびている。
その老夫婦に残酷にも災難が襲ってくる。
神は無慈悲としか言いようがない。
住んでいる家は石と泥でできている。
画面に登場するのは、老夫婦と、羊とロバ、犬たちである。
老夫婦が飼っている犬、羊は無惨にもキツネに食べられてしまう。
さらに老夫婦の粗末な家は火事で燃えてしまう。
災難に続く災難である。
監督自身がアイマラ族出身である。
それにしてもアイマラ語を訳せる日本人がいるから字幕がついているということでもある。それともいったん、スペイン語などに経由したのだろうか。
本作品は「シネ・レヒオナス」の一つである。
私は以前、観た『マタインディオス、聖なる村』もまた「シネ・レヒオナス」の一つである。
映画もまた、辺境から変革が起きていく。
恐るべき映画である。