映画を観た記録171 2024年9月10日 ジョージ・P・コスマトス『オフサイド7』
Amazon Prime Videoでジョージ・P・コスマトス『オフサイド7』を観る。
ロジャー・ムーア、テリー・サバラス、デヴィッド・ニーブン、クラウディア・カルディナーレ、エリオット・グールド、リチャード・ラウンドトゥリーら豪華キャストのお色気風味の反ナチス映画モノである。
本作も例外なく、世界中のどの国も英語を話すというハリウッド映画式で作られていて、ギリシャ占領したナチスドイツの将校たちは英語で話し(ごくまれにダンケシェンとドイツ語を話すときもある。)、ギリシャの住民も英語を話し、デヴィッド・ニーブン、テリー・サバラス演じる反ナチスレジスタンス活動家は英語で話すのはうまでもない。エリオット・グールド演じるチャーリーは慰問団コメディアンで、テリー・サバラスとデヴィッド・ニーブン演じる両者による、黄金の皿があるという嘘にだまされ協力させられる。エリオット・グールド演じるチャーリーとともについてきたステファニー・パワーズ演じる女性がお色気担当?である。クラウディア・カルディナーレ演じる女性は、上階の窓を開けて、広場に集まっているナチス将校たちへ機関銃をぶっ放すシーンがいい。
テリー・サバラス演じるレジスタンス指導者が、グールドへ銃を渡し、映画のようにダダダと撃つ機関銃ではないと語るセリフがあり、本作にも少しばかりそういうまなざしがあって楽しい。
一言でいえば、ギリシャの白亜の壁を背景にアクション、お色気、カーチェイス、火災シーンの映画である。
カーチェイスといえば、ナチス将校に扮したグールドがサイドカーに乗り、追ってくるナチスとのバイクで、ギリシャの狭い路地をチェイスするシーンは良い。グールド演じるチャーリーが洗濯物を吊るしている洗濯紐の上や、馬を越えてジャンプするシーンは素晴らしい。実際にやっているのはスタントマンだろうでしょうが。
監督のジョージ・P・コスマトスはその後、『ランボー』を作ったりもするのである。