映画を観た記録219 2024年11月19日    ジョージ・キューカー『ガス燈』

Amazon Prime Videoでジョージ・キューカー『ガス燈』を観る。

イングリッド・バーグマン演じるポーラとシャルル・ボワイエ扮するグレゴリーが結婚する。しかし、その結婚にはある目的が存在していた。

シャルル・ボワイエ演じるグレゴリーが、モラル・ハラスメントそのものの夫で、バーグマン演じるポーラを精神的に追い詰めていくが、その家は、ポーラの叔母の家であり、その家にある宝石を奪うことがグレゴリーの目的である、その叔母は殺されてもいる。

10年前に起きたその事件を再捜査しようとジョゼフ・コットン演じる刑事が捜査する。

そして、真相は…

というストーリーである。

霧深いロンドンの石畳みを走る馬車が良い。

本作は1944年公開のMGM映画である。

馬車が走るロンドンというのは1944年なのだろうか。映画の設定は20世紀初期か19世紀末期なのか。イギリス上流階級の夜会が描かれる。ポーラもグレゴリーも上流階級なのでメイドや料理人を雇っている。ジョージ・キューカーの『ガス燈』が映画史的に重要な作品として位置づけられているが、Wikipediaで調べると、ジョージ・キューカーの作品は、1940年に作られたブリティッシュ・フィルムズの製作で作られている。キューカーのほうはリメイクなのだ。

それにしてもバーグマンは絶世の美女である。バーグマンは、本作では29歳である。29歳の美女とチュッチュキスをするボワイエがうらやましい。ヒッチコックの『白い恐怖』でもグレゴリー・ペックがうらやましかった。

ちなみに、バーグマンが頭がイカれている、という役柄に追い込まれたのは本作だけではなくロベルト・ロッセリーニの『ヨーロッパ1951年』でもそうである。『ヨーロッパ1951年』ではバーグマン演じる慈愛深いブルジョア女性は精神病院にまで収監されてしまい、バーグマン演じる慈愛深いブルジョア女性を訪ねに、ジュリエッタ・マシ―ナ演ずる貧乏女性が手を振るシーンがある。

バーグマンの美と演技を堪能する映画である。

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