映画を観た記録192 2024年10月20日 リチャード・リンクレイター『スクール・オブ・ザ・ロック』
Amazon Prime Videoでリチャード・リンクレイター『スクール・オブ・ザ・ロック』を観る。
冒頭のクレジットの表示の仕方が洒落ていた。背中に「Paramount」と書かれ、ライブハウスの壁にタイトル名が張り付けてある。なかなか洒落ていると私は捉えた。
ジャック・ブラック演じる主人公のロック狂デューイは、マイク・ホワイト演じる友人ネッド・シュニーブリー夫妻の部屋に間借りしており、家賃は2200ドル滞納しており、週末までに払わないと、出ていかざるを得なくなる。デューイは、友人ネッドに電話で頼まれた補充教員になりすまし、生活費のために補充教員となるが…校長はジョーン・キューザックが演じる。
ジョーン・キューザック演じる校長は、保護者がユーモアもわからない人物たちばかりで、お堅い人物になってしまったが、以前はひょうきんものよ!となりすましネッドへ打ち明けるが、ジョーン・キューザックそのものがもとは喜劇俳優なので、そこは「ふむふむ、なるほど」シーンである。サタデーナイト・ライブの常連がジョーン・キューザックである。
主人公演じたジャック・ブラックは『ハイ・フィデリティ』でロック・オタクを演じていた。ジャック・ブラックは55歳。私と2歳違いである。『スクール・オブ・ザ・ロック』の身のこなしはとても動きが敏捷で、足の動きは軽やかである。このときが38歳である。
ネッドのなりすまし教員の名前が「デューイ」である。教育学者・ジョン・デューイからとったのだろうか。実際、本作は、ジョン・デューイの教育論をロックの形をかりて示した映画ともいえるのだ。
ロックとデューイの教育論の結合という奇跡的な映画。