映画を観た記録131 2024年7月20日    ジャック・ドワイヤン『小さな赤いビー玉』

Amazon Prime Videoでジャック・ドワイヨン『小さな赤いビー玉』を観る。

ジャンル的には、反ナチ映画である。

その反ナチをユダヤ人の一家族の、それも男の子15歳の兄と10歳の弟を中心にナチス・ドイツに占領したフランスを描く。その歴史的な背景とともに少年たちの性の目覚めも描くという物語である。

監督は、2024年7月2日、性的不同意罪の被疑でブノワ・ジャコーとともにフランス犯罪捜査局に身柄拘束されてしまったジャック・ドワイヤンである。本作品はその女優は関係ない。

本作品も意地悪く観ると、淫猥な雰囲気が漂っている。

もしかすると本作品は「腐女子」が喜ぶかもしれない。

若い白人、といっても少年だが、色白き肌、兄はなかなかに美男子である。その兄は、働いたカネで、売春婦の胸だけ揉ませてもらう。兄は、弟が勤務している本屋の娘さえもからだをまさぐる。弟は娘とキスをしてもいる。娘は、そんなキスではダメとませたことを言う。

娘の父親は、ナチス協力者らしく、ユダヤ人を一人殺し、結局、父は、レジスタンスに捕らえられてしまう。娘はその前に隠したのである。本屋で勤務していたユダヤ人の弟は、本屋の主人に割礼したチンポを見せて、ユダヤ人であることを告げる。

兄は賢く、ユダヤ人であることがナチスにわかられてしまうと、拘束されてしまうので、自分ら兄弟はアルジェ出身のカトリック教徒であるといいはり、カトリック神父にお願いし、ユダヤ人が拘束されている収容所から脱出できる。

当初はパリの居住が南フランスのニースへ移動する。

ニースは光が明るく、画面に反映されている。

草原の美しさもまぶしい。

とはいえ、物語の設定はナチス占領下のフランスである。

占領下の日常を丁寧に描き、名作としかいいようがない。

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