映画を観た記録93 2024年6月1日 ジャック・ドワイヤン『ピストルと少年』
Amazon Prime Videoでジャック・ドワイヤン『ピストルと少年』を観る。
撮影監督はウイリアム・リプチャンスキー。ウイリアム・リプチャンスキーはジャック・リヴェットの撮影監督で知られ、ゴダールの『ヌーヴェルヴァーグ』でも撮影監督をしている。プロデューサーはアラン・サルド。アラン・サルドはヨーロッパ映画には欠かせないプロデューサーである。そして音楽がフィリップ・サルド。フィリップ・サルドはアラン・サルドの兄でもあり、多作の映画音楽家である。音楽は、ときおり、リー・コニッツやレスター・ボウイの音楽も流れる。郷愁を帯びたというか暗黒街的な音楽が良い。ちなみにレスター・ボウイは、アート・アンサンブル・オブ・シカゴのメンバーでもある。現代ジャズの大先端を担っている。
物語は、姉に会いたい少年がピストルで強盗し、カネを奪い、途中、刑事につきまとわれたが、逆に刑事を誘拐してしまう…
という物語であり、続きは映画を観てくださいである。
ロケーション撮影を充分に活かした画面である。
俳優たちの走る姿が衝動的でよい。
姉を演じる女優はクロティルド・クロー。のちにイタリア王族の男と結婚したということである。
画面が瞬時に展開していくので、目を離せない映画である。
演技を追っているのだが、長回しのようなことはしていない。そこがサスペンスを生むのだろう。
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