映画を観た記録201 2024年10月24日   ジャック・ドゥミ『都会のひと部屋』

Amazon Prime Videoでジャック・ドゥミ『都会のひと部屋』を観る。

ストライキ中の港町ナントの労働者・フランソワ、フランソワが間借りする女男爵の娘・エディット、そしてフランソワがエディットに出会う前にフランソワとつきあっていたヴィオレットとの恋愛関係をセリフだけがミュージカル調でつづられる愛の悲劇である。

ミュージカルといっても踊りがないので、通常のドラマ、演出スタイルに歌いながらドラマが進むという斬新なスタイルである。

フランソワは、リシャール・ベリ、エディットはドミニク・サンダ、ヴィオレットはファビアンヌ・ギヨンが演じる。

他に、エディットの夫でありケチで男性不能の男をミシェル・ピコリが演じ、女男爵はダニエル・ダリューが演じ、フランソワのスト仲間をジャン・フランソワ・ステブナンが演じる。

ユニークなのが、ストライキ中の労働者を主人公にして、その主人公はストの先頭に立つような男でもある。ストは警察との対峙をさせられる、そのとき、警察への攻撃的なセリフも歌にしてしまう。

ジャック・ドゥミ作品は、ほとんどがミシェル・ルグランなのであるが、本作だけはミッシェル・コロンビエというフュージョン系のミュージシャンである。このミュージシャンは、映画音楽も結構な数をこなしている。アメリカ映画にも進出している。

ユニークなミュージカル映画である。

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